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買ったからには全部言いたい!「E-P1」の光と影 最終回

結局、E-P1は「いい買い物」だったのか!?

2009年10月01日 12時00分更新

文● 周防克弥

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 まずは前回の記事(関連記事)のフォローから。最後のほうに「マニュアルでISO感度のオート設定ができればいいのに」と書きましたが……できました。お題にもなっていたカスタムメニューの中に項目があり、ISO感度のオートをどの撮影モードで有効にするかが選べるようになっていて、デフォルトでは「P/A/S」(プログラム、絞り優先、シャッタースピード優先)が有効になっているが、「ALL」を選ぶことでマニュアルでも有効になることが確認できました。すみません。

ISOオート有効の項目を選択中

ISOオート有効の項目を選択中

ISOオート有効が「P/A/S」の状態

ISOオート有効が「P/A/S」の状態

ISOオート有効が「ALL」になっている状態

ISOオート有効が「ALL」になっている状態

カスタムメニューの「露出/測光/ISO」に「ISOオート有効」の項目(左)があって、それを選択するとISOオートがどのモードで有効になるかを設定できる(中央)。「ALL」を選ぶとマニュアルでもISO感度オートを選択できるようになる(右)


「多重露出」で面白い写真を!

 さて、本連載も今回が一応最後になる。しかしこれで「E-P1」とのつきあいが最後になるわけではなく、これから長く付き合っていくわけだが、実は最初から機能があることは解っていたが、個人的に使いにくそうなのとそれほど必要性がないため遠回しにしてた機能が1つある。それは「多重露出」だ。

 「多重露出」は簡単に言えば1枚の写真の中に複数枚の絵を重ねることだ。昔のまだフィルム送りが手作業だった時代の銀塩カメラでは大抵のカメラに機能がついていて、ついてなくても簡単な操作で多重露出ができたので気軽に遊べた機能の1つだ。

 ちなみにモータードライブ内蔵の機種では無理だが、手巻き時代のカメラなら機能としてついてなくても操作は簡単だ。フィルム巻き戻しクランプを固定させてシャッターチャージを行なうだけだ。この時の注意点は予めフィルムの弛みをとるために巻き戻しクランプをしっかりと回しておくこと。強く回しすぎるとフィルムが切れてしまうので要注意。次に巻き戻し用スイッチを押す、クランプをしっかりと固定させて(抑えて)シャッターチャージを行なう。するとフィルムが送られずにシャッターチャージだけされるので、一度露光させたコマに再度露光させることができる。

 銀塩カメラでは一回前の分のコマにしか再露光ができないが、E-P1ではRAWで記録しておけば1回以上前に撮った写真にでも多重露出ができ、さらに撮ってしまった後でも再生時に合成することも可能だ。

レタッチソフトのレイヤーの合成方法で多重露出させたように見せようとしてもなかなか思い通りにならない

レタッチソフトのレイヤーの合成方法で多重露出させたように見せようとしてもなかなか思い通りにならない

 多重露出は画像を重ね合わせる機能で、今時パソコンのレタッチソフトを使えば簡単にできそうな感じはするが、やってみると解るが意外にもレタッチソフトで多重露出を再現するのは難しい。レイヤーで画像を重ねても重ね方に多重露出と同じ効果が得られるものがなかなか無いのだ。

(次ページに続く)

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