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ここがスゴいぞっ! iLife ’09 第14回

子どもの成長をiMovieで残そう!(後編)

2009年08月04日 16時00分更新

文● 小原裕太

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クリップ編集で再生順序も自由自在

 クリップ編集とは、プロジェクト内にクリップを配置して、その順番を決めるという基本的な作業だ。iMovieではドラッグ&ドロップ操作で直感的にクリップの順番を変えていける。順番だけでなく、あるクリップの途中に別のクリップを挿入することも可能だ。

 クリップの分割も覚えておきたい。「1本のクリップの途中にトランジションを入れたい!」という場合は、クリップの分割が必要だ。分割したクリップはあとから結合することもできる。

クリップ編集

再生順序の入れ替えは、クリップを選択して別のクリップとクリップの間にドラッグ&ドロップすればOK

クリップ中にクリップを挿入

クリップ編集

プロジェクトビューア上のクリップに、別のクリップをドラッグ&ドロップすると、iMovie '09の新機能である「パレットインターフェイス」が表示される。クリップを挿入するほか、クリップごと置き換えたり、音声のみ配置することが可能だ

クリップ編集

先ほどのパレットで「挿入」を選ぶと、既存のクリップがドロップした位置で分割されて、そこに新しいクリップが挿入される。いろいろな映像をザッピングして見せたい場合などに使えるだろう

クリップをふたつに分割

クリップ編集

分割位置に再生ヘッド(クリップ上の赤い縦棒)を合わせて右クリック。コンテクストメニューから「クリップを分割」を選べばいい。分割したクリップを1つに戻すには、コンテクストメニューから「クリップを結合」を選択する


カメラワークも後から演出できる!

 「せっかくいい顔してたのに、アップで撮ってなかった!」なんて思ったところであとの祭……。と思いきや、そんな失敗をしっかりフォローしてくれるのがiMovieのスゴいところ。一部の拡大表示(ズームイン)や、2点間の視点移動(パンニング)といったカメラワークの編集も可能なのだ。

 実際にビデオカメラでズームしながらカメラを上下左右に振ると、どうしても手ぶれが発生してしまいがちだ。あとからiMovieでパンニングできることを織り込んで、やや引き気味に撮影するのもアリだろう。

 ただし、一部分を拡大しても映像全体の表示サイズは変わらない。そのため、拡大部分の画質が多少荒くなってしまう。ハイビジョン(1920×1080ドットなど)からDVD(720×480など)にダウンサイズするときには有効かもしれないが、局所的に拡大しすぎるとアラが目立つ結果になるので注意しよう。

編集するクリップをプロジェクトビューアで選択しておき、画面中段、右から2番目の「切り取り、回転、Ken Burns」ボタンをクリックする

画面の一部を切り取り

画面右上のプレビューが、編集モードに切り替わった。ズームインさせるには、左上の「切り取り」ボタンをクリックする。また、中央上の矢印ボタンをクリックすると、映像そのものを時計回り、反時計回りに回転させることができる

「切り取り」では、拡大する範囲を画面に表示される緑色の枠をドラッグして囲む。右上の「完了」ボタンをクリックすれば、ズームインが確定され、クリップに反映される。元に戻すには再度編集モードに入り、画面左上の「全体表示」ボタンをクリックする

ズームインの効果をプレビューで確認。元ムービーの半分程度の大きさまでなら、鑑賞に堪えられる。それ以上小さい部分をズームインしようとすると、目に見えて画質が劣化してしまうので注意しよう

画面内をパンニング

パンニングは、編集モード左上の「Ken Burns」ボタンで設定する。ズームインと同じ操作で始点/終点の枠を調整する

パンニングを設定したクリップを再生すると、始点から終点にかけて表示範囲が移動する。始点/終点の表示範囲が小さくなりすぎないように注意が必要だ

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