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エヴァに勝った? ニコ生の電子音楽ライブを主催してみた

2009年07月12日 14時00分更新

文● 四本淑三

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「右上」からご挨拶があります

 ストリーミングライブが面白いのは、やはりその距離感だと思う。実は最初にストリーミングライブで感動したのは、まだ知り合う前にUstreamで見たDenkitribeさんの「練習」だった。

Denkitribe(手前)×mryat(奥)のElectribe EMX-1によるビートメイキングセッション。ゼロから打ち込みを始め、徐々にグルーヴが生まれてゆく様子を共有できるのが、こうしたライブの醍醐味だ

 練習が始まると、どこで知ったかリスナーがざわざわと集まり、彼らのコメントに対してDenkiさんが喋りで応えるという、その距離感に未来を感じた。もしそれを見ていなければ、Electribeの操作がライブとして成立するとは思わなかっただろうし、ガジェ音みたいなイベントを設定するモチベーションも持てなかっただろう。

 実は今回の放送には一つアクシデントがあって、Denkitribeさんとmryatさんのセッション中、映像の「右上」に延々と写り込んでいた人物がいて「右上www」みたいに散々言われていたそうだ。上コメントで「右上は主催だから悪く言うな」とたしなめられるほど。

 ご覧になっていた皆さん、失礼しました。二人の演奏を見るのに夢中で気が付きませんでしたが、それは私です。しかも、その話を後で聞いて「そうか俺って主催だったのか」と自分の立場を初めて理解するくらいの無自覚っぷりも自分で呆れた。

 というわけで改めてプロデューサー的立場で言うと、この番組の続きをぜひやりたい。ただ、遊びの延長としてやれた今回と違って継続してやるとなると、いろんなことを考えなければならない。それが面倒くさいと言いつつ多分やるので、今回見逃してしまった方はお楽しみに。

四本 淑三(よつもと としみ)

1963年大分県生まれ。武蔵野美術大学デザイン情報学科講師。高校時代に音楽雑誌へ投稿を始めたのを契機に各種のコンテンツ制作や執筆作業に関わる。自転車が趣味でもある。去年テレビを捨てCATVを解約したものの、今年は日本人選手が2人もツール・ド・フランスに出場。連載には「テレビを捨てよ」なんてタイトルを付けているのに、今すごくJ-Sportsの中継が見たい自分をどうしてくれよう。

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