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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第88回

「林雄司さんっぽい面白さ」がキープできる理由

2011年02月15日 12時00分更新

文● 古田雄介

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1996年からインターネットの第一線で活躍している林雄司氏は、「Webやぎの目」や「デイリーポータルZ」から生まれた様々な書籍やイベントも手がけている

 林雄司氏は、1996年からWebサイト「Webやぎの目」を運営し、そのなかのコンテンツから「死ぬかと思った」シリーズや「やぎの目ゴールデンベスト」などのヒット書籍を生み出してきた、ネット界の著名人の一人だ。

 さらに2002年からは、勤務先のニフティで情報サイト「デイリーポータルZ」(以下、DPZ)のウェブマスターを勤めており、個人と法人両方の立場で幅広く活躍している。DPZでは自ら筆を執るとともに、大山顕氏乙幡啓子氏萩原雅紀氏ヨシナガ氏など、個性的なライター陣の企画にもアイデアを提供してきた。

 注目したいのは、これだけ多彩な表現媒体を持ちながらも、活動の起点といえるWebサイトの雰囲気をどの場面でも保ち続けていることだ。メジャー色にもサブカル色にも寄らない、「どこにも染まらない感」を無策でキープし続けるのは不可能に思える。林氏はどんな意識を持ってアウトプットを続けているのだろうか。

 そこで顔の見えるインターネット 第88回は、揺るがない“林氏のペース”の根源にスポットを当ててみたい。これまで多数のインタビューに答えている林氏だが、一点突破でディープな部分を照らしてみたいと思う。

Webやぎの目

 1996年スタートのテキストサイト。メインの「やぎポエム」のほかに、読者投稿コーナー「死ぬかと思った」や、トイレの落書きを集めた「東京落書きツアーズ」、ガスタンクの写真を掲載する「ガスタンク2001」といった名物コンテンツを揃えている。


@nifty デイリーポータルZ

 2002年10月スタートのコンテンツサイト。曜日ごとにライター陣が2本のメイン記事をアップするスタイルで続けており、林氏もウェブマスターをしながら金曜日の記事を担当している。特集記事を加筆してまとめた「おとなの自由研究」(アスペクト)など、書籍化も多い。

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