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古田雄介の“顔の見えるインターネット” 第89回

ネットは「使う側」に立つのが面白い――IT戦士のスタンス

2011年03月08日 12時00分更新

文● 古田雄介(@yskfuruta

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インターネットをにぎわしてきた名物記者、「IT戦士」こと岡田有花氏。2月10日に勤めていたアイティメディアを退社する旨の記事を掲載し、2月23日に引退会見を“ネタ風味”で実施した

 2月10日、ITmedia Newsが編集部所属の名物記者・岡田有花氏(ツイッターアカウント)の退社を伝える記事をアップした。

 岡田氏は彼氏のいないイヴをクリスマスグッズと過ごすレビュー記事や、ネットサービスの流行をレポートする記事で人気を集めつづけた。退社のニュースにも大きな反響があった。一社員の退職記事の掲載もその反響も異例だが、さらにニコニコ動画で引退記者会見を開くのも当然ながら異例。2月23日のライブ放送時には2万人以上の視聴者が集まり、根強い記者の人気が知らしめられた。

 ITmediaで記事を書くようになって約8年。単に女性記者、個性をウリにするキャラクター記者という要因だけでは、ここまでの人気を継続するのは難しい。硬軟織り交ぜた岡田氏の記事には、一貫した筋が通っており、ときには炎上やトラブルも辞さない強い意志が込められている。それが安定した人気につながっていると思われるが、その「筋」とは一体どんなものだったのか?

 顔の見えるインターネット 第89回は、記者としての岡田有花氏の信念を掘り下げてみたい。

ゆかたん(IT戦士・岡田有花)

 2003年に、ソフトバンク・メディア・アンド・マーケティングに入社。ZDNet(現在のITmedia)に記者として配属。現在のツイッターアカウント「@yukatan」は2009年にスタートさせた。著書に『ネットで人生、変わりましたか?』(ソフトバンククリエイティブ)がある

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