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本当に使える無線データ通信はこれだ! 第1回

速度は? 価格は? 各社の無線データサービスをチェック

2009年06月26日 18時00分更新

文● 小林 誠/ゴーズ、ASCII.jp編集部

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トレンドその2
月額4000~6000円程度が基本となっている料金

 実際に契約して使うとなると気になるのは料金の問題。これはほぼ月額4000~6000円くらいで定着している。

各事業者の代表的な料金プラン

  月額料金 加入プラン
ウィルコム 3880円 新つなぎ放題
UQ WiMAX 4480円 UQ Flat
イー・モバイル 4980円 データプラン+新にねん
NTTドコモ 5985円+840円 定額データプラン スタンダード バリュー
+定額データ割
au 5985円+945円 WINシングル定額(シンプル)
WILLCOM CORE XGP 4000~6000円? 定額制の見込み

 また各社とも一般のユーザーに気軽に無線データ通信を始めてもらおうと、二段階制の料金プランを用意して、その下限を低く抑え、ランニングコストの安さをアピールする動きが生まれている。

 ただ、ドコモの「定額データプラン スタンダード バリュー」を例にとっても、14万2500パケットで上限の5985円に達する。この14万2500パケットとは約17MB強。Webサイトをある程度巡回しただけでも、すぐに達するレベルである。下限の料金は1ヵ月ほとんど使わなかったときは、この程度の料金で済むという感じで考えておいた方がいいだろう。

二段階料金制

最近では二段階制の料金プランが注目されている。しかし、ある程度利用すると確実に上限に達する

通信料のみならず、ネットブックの登場で
出先でのモバイル通信が非常に手軽に

 月額4500~6000円とADSLやFTTHのような固定通信サービスとそれほど大きな金額差がなくなったにもかかわらず、無線データ通信が未経験の多くの人にとって相変わらず敷居が高いように感じられてしまうのは、実際活用する上で必要なモバイルノートPCが高価だったため、という側面もあるように感じる。

ネットブックとスマートフォン

端末代金と月額料金を合わせた総費用はネットブックとスマートフォンで、ほぼ同水準になる。ますます選択に悩ましくなった

 しかしこの壁も4~5万円程度で購入できるネットブックの登場で完全に崩れてしまった。量販店に行くとデータカードとのセットで100円というような価格設定もあるから驚きだ(実際には複雑な仕組みがあるが、それは第2回で紹介する)。

 また外出先でインターネットに接続する端末としては、iPhoneのようなスマートフォンに魅力を感じる人も少なくないだろう。しかしネットブックが安価になった現在では、パケット通信料の上限額もほぼ同じだし、トータルで支払う金額に大きな差はなくなっている。

 ネットブックとスマートフォン、それぞれまったく別種の利便性があるため選択は悩ましいが、ノートPCによるモバイル通信が昔と違って金銭面でも非常に手頃になっていることだけは頭の片隅に入れておきたい。

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