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世界2千万部ファンタジー最新刊「ダークエルフ物語 星なき夜」が発売!

2009年06月16日 23時00分更新

文● 第八編集部 タジマ

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 世界2千万部ファンタジー小説シリーズ最新刊「ダークエルフ物語 星なき夜」が、2009年6月26日(金)に、アスキー・メディアワークスより刊行されました。

ダークエルフ物語 星なき夜

「ダークエルフ物語 星なき夜」/原題:THE LEGEND OF DRIZZT 8(STARLESS NIGHT)/R.A.サルバトーレ著 安田均 監訳 笠井道子 訳/定価:2,468円 (本体2,350円)/B6変形・ソフトカバー/536ページ/ISBN:978-4-04-867701-1/発行:アスキー・メディアワークス 発売:角川グループパブリッシング

 「ダークエルフ物語 ドロウの遺産」につづくエピソードが描かれた、世界2千万部の超人気ファンタジー・シリーズ最新刊。残忍で邪悪な、闇に墜ちたエルフ「ダークエルフ(ドロウ)」――その地下都市を捨て地上へと逃げのびた、心優しきダークエルフ剣士ドリッズトが、再び故郷へと舞い戻り命をかけた戦いにいどむ読切・感動作!!

★詳細情報はこちら
 アスキーブックス「ダークエルフ物語 星なき夜」情報
 アスキー・メディアワークス ファンタジー小説サイト「ダークエルフ物語 星なき夜」情報


ストーリー

 残忍にして邪悪な、闇に墜ちたエルフ「ダークエルフ」。その地下都市メンゾベランザンを捨て、地上世界へと逃げのびた、心優しきダークエルフ剣士ドリッズトの冒険を描く。前作「ダークエルフ物語 ドロウの遺産」で、追っ手のダークエルフ軍による地上世界への襲撃を受けたドリッズトは、さらなる追っ手により友たちの命に危険が及ぶことを恐れ、安住の地であるドワーフ王国をひっそりと去る。片時も離れずにいた魔法の黒豹グエンワイヴァーとも別れ、一人、故郷メンゾベランザンへの死出の旅に出るが……。待ち受ける、メンゾベランザン最凶の貴族ベンレ家の陰謀とは? 愛と友情、葛藤を描く、胸に迫る読切・感動作!


目次

プロローグ

第一部 義務にしばられて
 1 野望を抱くもの
 2 別れの謎かけ
 3 慈母ベンレのはったり
 4 娘の瞳に宿る炎
 5 長い年月の末に
 6 聖なる印

第二部 応えなき祈り
 7 いまだ果たされぬ任務
 8 居ざるべき場所
 9 籠のなかへ
 10 古い友だち
 11 無駄なあがき
 12 立ち向かう

第三部 影
 13 貪欲なる女神
 14 正体を隠して
 15 二つの仮面
 16 メンゾベランザン
 17 敵との遭遇

第四部 蜘蛛の巣に囚われて
 18 勇ましき失敗
 19 過った自尊心
 20 秘密の協定
 21 暴かれてゆく真実
 22 不法侵入

第五部 戦士の目
 23 執行人(ダク‐タック)
 24 前進あるのみ
 25 決死の逃亡
 26 キャッティ・ブリーの不意打ち
 27 解決

エピローグ

あとがき


担当編集者より

 個人的にもたいへん思い入れのあるファンタジー小説シリーズ、「ダークエルフ物語」の最新刊をお届けします。

 2002年12月に発売開始した最初の「ダークエルフ物語」(全3巻)は、主人公ドリッズトが、邪悪な地下都市メンゾベランザンに生を享(う)けるところから語り起こされます。ドリッズトは、そこに住まう無慈悲な同族(ダークエルフ)たちと暮らすことに苦悩しながらも成長し、密かに同じ優しい心を隠し持つ実父の助けもあって、ついには家族を裏切り、故郷を捨て、地下世界アンダーダークをさまよう旅に出ます。
 生きる目的もなく、過酷なる地下世界での魔物との戦いの日々に、自分の心を失ってしまうドリッズト――しかし彼はさまざまな冒険を経て自分の心を取り戻し、ダークエルフが苦手とする陽の射す世界「地上」へと出ることを決意するに至ります。
 果たして地上世界に出たドリッズトは、差別と偏見にさいなまれながら、あてどなくさまよい、最終的にはささやかな安らぎの地を見出すのでした。
 その巧みなストーリーテリングに、お話のラストでは、編集者たる私も涙が30分間止まらない体験をしたものです。同作品は希有な傑作と言えるでしょう。

 その続きにあたるのが、「アイスウィンド・サーガ」です(現在、第4巻「暗黒竜の冥宮」まで発売済みです。最終・第5巻も近く発売の予定です)。
 こちらはドリッズトが、ダークエルフであることから地上で疑われ、拒まれ、理不尽に憎まれながらも、正義を貫き、地上の人々や仲間のために献身的な大冒険をするという波瀾万丈なストーリーになっています。
 「ダークエルフ物語」に比べ、成長譚というよりも冒険譚としての側面が強く、よりスピーディーにハラハラドキドキのイベントが連続して起こります。これまた評価の高い作品です。富士見書房で一度、全6巻の文庫として発売済みですので、かつて読まれた方も多いでしょう(ちなみに当社で刊行している「アイスウィンド・サーガ」シリーズは、富士見文庫版にはなかったドリッズトの独白文章が、原著者により、各章の冒頭に書き足された完全版です)。

 2008年に発売した「ダークエルフ物語 ドロウの遺産」は、「アイスウィンド・サーガ」のさらに後に続く新シリーズの第一弾ですが、ここから読み始めても十二分に楽しめる内容になっています。ドリッズトの、怒りに狂った残忍な姉と兄が、ダークエルフの部隊を率いて、ドリッズトの生活圏に、地下の洞窟から魔手をのばしてくる、という物語です。この作品で、ドリッズトは、最後の肉親とのつらい戦いを余儀なくされます。そして、さらなる大きな悲劇が彼を襲います……

 今回刊行した新刊「ダークエルフ物語 星なき夜」では、その悲劇に続く物語が展開します。新シリーズの第二弾にあたる作品です。
 「このまま自分が地上にとどまっていては、数少ない理解者である友たちの命に危険が及ぶ。自分が地下に舞い戻って、この問題にケリをつけるしかない。もし自分がダークエルフたちに殺されれば、地上の友たちには、これ以上の迷惑はかかるまい」と決意したドリッズト。彼が、地獄のようなつらい思い出しかない地下の故郷メンゾベランザンへと、単身舞い戻るお話が、本作のメインストーリーとなります。
 今回の旅には、一番の友である魔豹グウェンワイバーも連れては行きません。自分が地下で死ねば(普通に考えて、まず確実にそうなるでしょう)、その後のグエンワイヴァーにも悲しい運命が待っているだろうと危惧したからです。
 しかし、そうした決断は正しかったのでしょうか? 地上の友たちとの真の友情のありようとは、何なのでしょうか?
 そんな彼を地下世界で待ち受けるのは、メンゾベランザン最強にして最凶の貴族ベンレ家です。ベンレ家の、とてつもない魔力を誇る妖婆ベンレ、そのあまりに酷薄な娘たち、そして悪魔が宿った魔剣を携えた剣匠ダントラグなど、かつてないほどの恐ろしい敵がドリッズトの前に立ちはだかります。ダントラグの剣さばきのスピードは速すぎて、ドリッズトにはまったく見えません――そんなダントラグとの一騎打ちは、本書の見物の1つです。非常に興奮できるイベント満載ですので、ぜひ一気にお読みいただきたいと思います。

 「ダークエルフ物語 星なき夜」は、すべてのファンタジーファンにオススメであると同時に、会話型RPG「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」のファンの方にも強くオススメしたい作品です。特にD&Dのフォーゴトン・レルム世界やダークエルフ(ドロウ/ドラウ)、アンダーダーク等に関しては、一級の資料とも言える内容を持っています。ダークエルフはどんな価値観で、どんな行動を取る連中なのでしょうか――そうした資料的価値も非常に高い本作品を、ぜひ皆様、お楽しみください。(第八編集部 クドー)

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