こんにちは。竹内亮介です。
私は、株式会社環で4年前からアクセス解析を利用したコンサルタントとして企業やネットショップのビジネスを支援する仕事をしています。
アクセス解析は、Web業界の中で運営者の関心や注目度が最も変わってきたソリューションの1つです。数年前まではアクセス解析というと、「アクセスカウンターと同じ」「そもそも何?」という意見がほとんどでした。しかし、昨今では「Webマーケティングにはアクセス解析」という位、運営者の知名度は飛躍的に上がっています。
実際にアクセス解析を導入しているサイトも多く、この記事を読んでいる方の中にも、既に導入している方も多いのではないでしょうか。
しかし、“アクセス解析を導入している”のと、“アクセス解析を使えているか”とはまったく異なります。実際、私に相談される方の多くが「アクセス解析ってどう使うのだろう」という話をします。それはなぜでしょう。
アクセス解析に取り組んでいる運営者のタイプ
私が、アクセス解析を導入する過程で出会った方は、以下の4タイプに分かれます。
1.アクセス解析に興味はあるが、導入の一歩が踏み出せない
【特徴】
●ECサイト運営に忙しく「暇が無い」「面倒くさい」と思っている
●アクセス解析については周りや雑誌などから必要だなと認識しているが、導入には至っていない
1のタイプのユーザーは、アクセス解析が安価で手軽に導入できるようになり、最近は徐々に減っています。ただ、「HTMLが分からない」といった点が障害となっている運営者もまだ見られます。
2.導入して満足しただけで、しばらくしたら見なくなる
【特徴】
●アクセス解析を“とりあえず”は導入している
●導入した事で満足してしまい、最初の2~3日で後は見なくなる
2のタイプのユーザーは、アクセス解析を導入すれば「ネットショップが良くなっていく」と考えており、導入して最初は興味を持って見ますが、数日後は見なくなってしまう方が多く見られます。
3.とりあえず画面だけは見ている
【特徴】
●一応、解析画面は見ている
●特にどこを見るというわけでなく解析画面を一通り眺めている
3のタイプのユーザーは、アクセス解析は「見て使うことが必要」という事までは理解していますが、見ることが目的となってしまい、その後の行動(どうするのか)まで繋がっておりません。
4.数値を一生懸命チェックしている
【特徴】
●毎日、様々な数値を細かく見て、時には記録をつけている
●細かい数値の意味や定義を知りたがる
4のタイプのユーザーは、暇があると解析画面を見ている事も多く、下手をすると私よりも解析に時間を掛けていたりもします。
ただ、いずれのタイプもアクセス解析への意識は高いのですが、アクセス解析を見た後で「課題を発見してECサイトを更新する」「ネット広告などを修正する」といった“活用する”という点になかなか到達しません。
アクセス解析を導入するメリット・導入しないデメリット
では、なぜアクセス解析が「活用する」までに至らないかですが、これは、アクセス解析を導入することによるメリットが分かりにくいという点があるかもしれません。
アクセス解析を導入することにより、様々なメリットがありますが、より重要なのは導入しない事により「ユーザにどんな商品をアピールすればよいかが分からない」「どんな集客施策を行うと効果があるかが分からない」といったデメリットが発生してしまう事です。
つまり、結果として、ネットショップにとってネット広告等のどこに投資すれば効率よく顧客を増やすかが分からず、無駄な投資を続けてしまうことになってしまいます。そのためにも、アクセス解析を利用していくことは今後の鍵となってきます。
次回は“アクセス解析を挫折しないためのコツ”をご紹介します。
著者プロフィール

名前 | 竹内 亮介 | |
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会社 | 株式会社環 | |
サイト | http://www.kan-net.com/ |