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ネットショップの「成果」を判断できているか?

2008年11月21日 22時57分更新

竹内 亮介/株式会社環 取締役 アクセス解析 シニアコンサルタント

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こんにちは。竹内亮介です。

 今回は、私が実際に経験した例からネットショップにおけるアクセス解析の「見方(コツ)」について説明します。

ネットショップの数値は「いつ」と比較すべきか?

 実際に私がアドバイスしているネットショップで、8月、9月と徐々に購入者が減っているショップがありました。

 当然、ショップのオーナーとしても7月よりも8月、8月よりも9月と数値が下がっている事もあり、何かしらの対策を打たなければと焦ってきて、何か特別なキャンペーンやイベントを行うべきではないか、という相談がありました。

 ただ、実際に7月と9月の数値を比較してみると、購入率はほとんど変わっておらず、むしろ、9月の方が7月よりも向上している面も見られます。そこで、毎月の比較ではなく、昨年の同時期はどのように推移していたのかを確認してみました。

【参考データ】店舗Aの7月~9月の購入数(2007年、2008年)

2007年 2008年
7月 118件 135件
8月 108件 126件
9月 99件 119件
10月 104件

 この結果を見ると、2007年も7月~9月にかけて購入数が下がっています。しかも、2007年は9月は7月の83%(99/118)なのに対して、2008年は88%(119/135)と別の角度から見ると向上しているといえなくもありません。更に、2007年の傾向を見ると10月以降は上昇に転じています。

 そこで、「10月の結果を見て、その上で下がった場合対策を行うべき」というアドバイスを行い、10月は特別な施策などを行わなかった結果、10月は130件の購入数となりました。

 つまり、このケースでは8月~9月は季節的に購入数が落ちる時期であり、店舗に問題があったわけではないということです。ここで、焦ってキャンペーンなどを行った場合、費用対効果や予算の配分がおかしくなり、成長している店舗のバランスを崩すところでした。

成長しているか否かは「前年比」も見るべき

 このケースで言いたいのは、「様子を見たから良かった」といった、結果ではありません。
 実際に成長しているか否かは、「前年と比較してどうか」も含めて判断すべきという点です。

 日々、アクセス解析や購買データを見ていると、どうしても直前と比較してどうかという点に目がいきがちです。

 まずは一度、前年の同時期との比較を行ってみましょう。そうすると、普段とは違った結果が見られるはずです。

  • 伸びていると思ったが、前年はもっと伸びていた
  • 前年と比較すると、購入数は平均で30%以上伸びている

 などなど

 データを様々な確度から見ることで、ネットショップのより正確な判断が下せるようになってきます。

【用語解説】購入率

ショップを訪問した人の中で、何人が購入に至ったかの割合です。「購入者数÷訪問者数」で求める事ができます。コンバージョンレート(CVR)と呼ぶ事もあります。
ECショップの場合、1~3%程度の購入率が一般的といわれています。

著者プロフィール

名前 竹内 亮介
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社環
サイト http://www.kan-net.com/

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