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お客様が使いやすいショッピングカートとは?

2007年02月28日 09時00分更新

文●大久保 淳子/株式会社サーフボード チーフディレクター

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不便なカートではお客様は購入してくれない

 こんにちは 大久保淳子です。

 ショッピングカートとは、お客様が買い物かごに、購入したい商品を自由に入れていく仕組みのことです。最近のショッピングカートは技術が進歩し、送り先の情報を読み取って、自動的に配送料を計算したり、サイト内でクレジット認証を行ったりと、注文確定までの手続きがスムーズになっています。

 私どものお客様からも、複数の送り先に対応できる、ギフト専用のショッピングカートの開発依頼が多くなってきています。

 ショッピングカートは、自作する他に、レンタルすることも可能です。それぞれの特徴を把握して、お客様がもっとも使いやすく、自店の商品に合ったカートを選びましょう。例え、魅力的な商品が豊富でも、お客様が「不便なショッピングカートだ」と感じると、購買にはつながりません。不便なショッピングカートのため、商品を買おうとしたお客様が途中で中断してしまうことを「かご落ち」と業界で表現しています。不便なショッピングカートの場合には、かご落ち率が70%を越す場合があります。

かご落ち率を下げるためには、

  1. クリック回数を減らす
  2. 個人情報の入力項目で余分な項目を入力させない
  3. レジへいった段階では、「よそ見」させないよう、余分な表示をしない

などがあります。

 一般に低価格のショッピングカートは、フォームを使用したものやCGIなどを使ってボタンにIDを貼り付けたりするまでの場合が多く、ページは基本的にお客様がご自身で制作しなければならず、また、顧客管理やメール配信等は手作業で行う必要があります。

ASP利用の場合はここをチェック

 ASPタイプのショッピングカートは、インターネット上で決められたフォームに商品情報を入力し、画像を取り込むだけでショッピングサイトが完成します。また、受注管理・顧客管理・在庫管理に至るまで、全てインターネット上で簡単に出来る機能も備わっているものもあります。

 銀行振込、郵便振替、代金引換、コンビニ決済、カード決済等、基本的な支払い方法や、配送方法(普通、クール等)などショップに合わせた拡張が可能です。また、最近は、リピーターを確保するための会員向けポイント発行が欠かせない機能になっています。

下のチェック表を参考に、自店に合ったカートを検討してください。

ショッピング
カート
必要に応じて、どのページからも、ショッピングカートの中身を確認できるか。
商品選択後、購入手続きへの移動はスムーズか。
カート内の商品や金額など、購入に必要な情報が分かりやすいか。
入力 注文内容確認ページに「戻る」ボタンがあり、商品ページに戻って買い物ができるか。
商品購入と関係ない入力項目はないか。入力項目は必要最低限か。
選択型の「ラジオボタン」などを使い、ユーザーの入力負担を軽減しているか。
入力項目のスペースが十分にあり、住所や氏名などのデータが入力しやすいか。
「半角英数字」「全角」など、入力時の注意事項が明確に記載されているか。
注文主や送り先の住所、氏名などの入力必須項目が、一目で分かるか。
確認 購入情報確認ページに「戻る」ボタンがあり、商品ページに戻って買い物ができるか。
数量の変更や商品の削除など、カートの中身を修正できるか。
全体 セキュリティ対策として、SSLを採用しているか。
紛らわしいアニメーションや罫線などは不要。シンプルなデザインとなっているか。
「戻る」「送信」「確認」などの処理ボタンは、分かりやすいか。

著者プロフィール

名前 大久保 淳子 junko[アットマーク]surfboard.co.jp
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社サーフボード
サイト http://www.surfboard.jp/

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