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SEOの具体的手法①

2007年02月02日 09時00分更新

文●権 成俊/株式会社ゴンウェブコンサルティング 代表取締役

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 SEO、すなわち検索エンジンの検索結果画面でウェブページを上位表示させるためには、一体どのような修正をウェブページに加えればいいのでしょうか?今回からは、国内の検索エンジンで最大シェアを誇るYahoo!検索で、ウェブページを上位に表示させるために必要な、SEOの具体的な手法についてご紹介してゆきます。

 しかし、厳密にいうと、検索エンジンの表示順位を決めるルール(アルゴリズム)は、検索エンジンの運営会社にとってトップシークレットであり、世間に公表されることはありません。検索エンジンで上位表示させるには、上位に表示されるサイトの内容を外部から解析し、どの項目をどのように設定していると上位に表示されやすくなるのか、分析を行うことが必要です。そのため残念ながら厳密にアルゴリズムを理解することは到底できません。特に欧米で生まれた検索エンジンのアルゴリズムを、日本語に適用するのは難しい点もあり、検索エンジン自身が日本語の分析の段階で意図した通りの機能を100%実現できているわけではありません。検索エンジンの側も自身の機能の精度の限界については意識しており、常に改善を行っています。

 検索エンジンが100%の制度で意味のある順位付けが出来ているわけではないこと、また対策を行う我々はそれ以上にアルゴリズムを厳密には理解できないことから、SEOにも、完璧ではありません。SEOは100点を目指すものではないのです。自らのサイトにとってプラスになると思われる修正を加え、試行錯誤を繰り返しながら、徐々に表示順位を上昇させていくことが、SEOの実際です。

 今回ご紹介する手法も、Yahoo!検索向けのSEOを行う上で、特に効果的だと考えられるものをご紹介しております。この対策を行ったからといって、必ずしも上位に表示されるようになるわけではありませんが、ほとんどの方にとっては特に効果の高い対策です。

Yahoo!検索向けSEOの重要要素

 検索エンジンの表示順位は、複数の要素が複雑に絡み合って、最終的に順位が決まります。そのためSEOを行う場合も、1つの項目だけを行えば対策が完了するわけではなく、場合によっては、サイト構成全体を修正する必要もあります。ただし検索順位を決定する要素の中にも、特に効果が高い効果的な要素がいくつかあります。Yahoo!検索向けのSEOにおいては下記のものがそれです。まずは下記の各要素についての対策を行いましょう。

●Yahoo!カテゴリへの登録
 Yahoo!カテゴリに登録したウェブページ(通常はサイトのTopページ)は、Yahoo!検索において上位に表示されやすくなります(「Webコンサルタントによる検索キーワードの選び方」第2回コラム参照)。
 またYahoo!登録を行う場合には、サイト名を表す『Yahoo!登録タイトル』とサイト紹介文である『Yahoo!登録コメント』を申請することになります。最終的にはYahoo!側で適宜修正を加えられ決定いたしますが、この『Yahoo!登録タイトル』と『Yahoo!登録コメント』に含まれたキーワードは、Yahoo!検索において上位に表示されやすくなるという特徴があります。『Yahoo!登録タイトル』と『Yahoo!登録コメント』の修正は自由に行うことが出来ないため、対策キーワードを含んだ文章で登録されるように申請することが重要となります。

●タイトル
 タイトルはSEO上、最も重要な要素の1つです。タイトルに含まれたキーワードは、上位に表示されやすくなります。ただし、タイトルの記載の仕方によっても、上位表示の効果は異なってきます。効果的なタイトルの記載方法は下記の通りです。
1.タイトルが対策キーワードで始まる。
2.対策キーワード以外は、極力記載しない。

●meta_keywords
 meta_keywordsに記載されたキーワードは、上位に表示されやすくなります。ただしmeta_keywordsに複数のキーワードを記載してしまうと、1つ1つのキーワードに及ぼす上位表示の効果は弱まってしまいます。原則的には、上位表示させたい対策キーワードを1つ(複数語検索での対策の場合は、1セット)のみ記載してください。

●meta_description
 サイトの紹介文として引用される項目です。上位表示にも影響するため、対策キーワードを含んだ文章を記載してください。

●hxタグ(x=1~6)
 サイトの見出しとして使用されるタグです。h1~h6までありますが、hxタグに含まれるキーワードは上位に表示されやすくなります。数字が小さい見出しタグほど、上位表示に及ぼす効果は高くなり、特にh1タグの効果は非常に高いです。

●キーワード出現数
 現在では、対策キーワードの出現数を増やしても、上位表示に対する効果はあまりありませんが、対策キーワードとウェブページとの関連性を一致させるため、bodyテキスト中に最低でも3回程度は記載する必要があります。

●リンクポピュラリティ
 Yahoo!からみて重要度の高いページ、関連性の強いページからの被リンクを獲得すると、上位表示されやすくなります。重要度とは、そのページへの被リンクの数や、訪問者数、滞在時間から算出される人気の高さです。関連性とは、現在上位表示を行いたいキーワードとリンク元ページとの関連性のことです。同じ対策キーワードがタイトルやメタタグに含まれていたり、本文中に多く含まれていると関連性が高いと判断されます。また対策キーワードが含まれたテキストリンクを張ってもらうと、その効果は更に高まります。

 以上が、Yahoo!検索向けのSEOを行う場合に特に重要な要素です。概念的な説明だけですと、分かりにくい点もあるかと思いますので、次回からは、実際のサイトを例に取りながら、具体的にどのような修正を施せば効果的なのか、事例を紹介しながら解説します。

著者プロフィール

権 成俊
名前 権 成俊(ごん なるとし) info[アットマーク]gonweb.co.jp
※著者に直接問い合わせをする際は、お名前、会社名、サイトURLなどを明記してください。
会社 株式会社ゴンウェブコンサルティング
サイト http://www.gonweb.co.jp/

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