検証2:REGZAとBDレコーダーとリンク機能の相性は?
次のテストは、REGZAとBDレコーダーの「リンク」による相性診断だ。
現在、同一メーカーのテレビとデジタルレコーダーの組み合わせでテレビ側のリモコンによる連動操作(リンク機能)が量販店の店頭やカタログなどで特に大きくうたわれているのはご存知の通り。
東芝のREGZAシリーズも同社のハイビジョンレコーダー「VARDIA」とリンクする機能は当然搭載しているが、残念なことに東芝のレコーダーには現時点でBD搭載機のラインアップは存在しない。しかし、「リンク」の機能はHDMI端子で伝送する信号(CEC)として標準化されている。つまり、基本的に他社製品と組み合わせても互換性があるように設計されているのだ。当然、規格上はREGZAの動作も対象に含まれる。
最新のREGZAを他社のBDレコーダーと接続した場合に、「リンク」による操作はどれほど正確に働くのだろうか。実際にREGZA×BDでカバーする「リンク」の機能は幅広い。今回は実際にBDレコーダーを操作するシチュエーションを想定して、パナソニックの「DMR-BW750」、ソニーの「BDZ-A750」、シャープの「BD-HDW32」と主要3メーカーの最新BDレコーダーを用意して、操作できるかどうかのテストを試みた。
REGZA側の動作は、基本的に東芝のVARDIAと接続した際と、他社のBDレコーダーを接続した際で共通化されている。一度BDレコーダーとリンクすると「録画リスト」ボタンでリンク用メニューを表示。リモコン下部にある再生系ボタンも有効なので、メニューなしでダイレクトにBDレコーダーを操作できるようになる。
実際に各社BDレコーダーでどれだけ使用できたかまとめた表が下記の通りだ。
操作内容 | パナソニック DMR-BW750 | ソニー BDZ-A750 | シャープ BD-HDW35 |
---|---|---|---|
HDMIの入力を 自動で選択 |
○ | ○ | ○ |
電源オフを連動 | ○ | ○ | ○ |
レコーダーの番組表から録画予約 | ○ | ○ | ○ |
番組再生・早送りなどの操作 | ○ | ○ | ○ |
編集・ダビングを実行 | ○ | ○ | ○ |
BD-ROMの メニューを操作 |
○ | ○ | ○ |
結果を見ると一目瞭然。REGZA×BDレコーダーのリンクは、ほぼ全機能に対応していることが判明した。実際に操作すると特に再生・早送りなどの再生系ボタンはREGZAのリモコンをそのまま使用でき、実に扱いやすい。もちろんチャプター分割などのダイレクトボタンはないが、基本的な操作はテレビ側のリモコンで完結させ、細かな機能は付属リモコンで操作するという考え方は他社でも基本的に同じである。REGZA×BDレコーダーでセットで購入しても、特にリンクで損をするという事はなさそうだ。