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手のひらに載る、PHS内蔵無線LANアクセスポイント

どこでもWi-Fiを設定する

2009年04月25日 23時00分更新

文● 山田道夫

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eneloopで、外出先でも使える

 どこでもWi-Fiのパッケージにはアルテル製のW-SIM「RX420AL」が同梱されている。PHSでの通信速度は最大204kbpsだ。PHS通信は、4x/2x/1x パケット方式、フレックスチェンジ方式、64kPIAFS/32kPIAFSが利用可能。ウィルコムストアでの新規購入価格は、2万8800円。W-VALUE SELECTで分割購入すると、通信プランは「新つなぎ放題」となる。初回だけは頭金として4800円かかるが、あとは毎月1980円の定額で利用できる。

 無線LANは、IEEE802.11b/g規格に準拠。セキュリティはWPA-PSK(TKIP/AES)、WPA2-PSK(TKIP/AES)、WPA/WPA2 mixed PSK、WEP(128/64bit)をサポートしている。単3電池4本で駆動するが、電源はACアダプタも用意されている。パッケージには三洋電機製の充電池「eneloop」と、eneloop用充電器も同梱されている。

バッテリリチャージャ(中央)とバッテリケースを開けたどこでもWi-Fi。SSIDやKEYはフタを開けたところに記載されている(この機種は貸し出し用のため、記載の位置や文字の大きさが実機とは異なっている)



iPod touchでWEP接続を試してみる

 iPhoneは確かに便利だが、「電話としてはちょっと使いにくそう」と感じているユーザーもいるだろう。

 そういったユーザーの多くが、iPod touchをブラウザやビューアー、プレイヤーとして利用している。iPhoneにあってiPod touchにないものは、音声通話機能/カメラ/厚さ(笑)ぐらいである(iPhoneの方が少しかさばるのだ)。iPod touchでどこでもWi-Fiを利用すれば、電話回線でのデータ通信に関しては、問題が解決する。さすがに、音声通話やカメラは無理だが、インターネット端末としてなら、ほぼiPhoneがわりに利用できるようになる。

iPod touchとどこでもWi-Fi。2つをカバンに放り込んでおけば、どこでもネットに接続できる。ただし、問題はバッテリの消費。予備の乾電池は必須になるかもしれない

 iPod touchの設定を紹介しよう。まず「どこでもWi-Fi」に電池を入れ、「POWER」ボタンを右にスライドさせて電源を入れる。無線LANのマークにある発光ダイオードが赤からオレンジに変わり、最後に黄緑になる。さらに、ほかの3つの発光ダイオードも黄緑になったら使用可能だ(1個はバッテリーの状態によってはオレンジの場合もあるかもしれない)。

 iPod touch側では、「設定」→「Wi-Fi」でWi-Fiがオンになっていれば、「どこでもWi-Fi」のSSID(アクセスポイント名)が表示されているはずなので、それを選択する。後は移行した画面で「名前」に適当な文字列(変更しなくても可)、「セキュリティ」にKEYを入力するだけでいい。なお、どこでもWi-FiのSSID、KEYは、電池カバーを開けたところにも表示されているので、設定時はあらかじめ電池カバーは外しておいた方がいいだろう。これだけで、インターネットへの接続が可能になる。

iPod touchの設定画面を開いたところ。Wi-Fiを設定する必要がある

利用できるWi-Fiネットワークが表示されている。ここでは一番上をタップする

「パスワード」にどこでもWi-FiのKEYを入力しよう。KEYは、電池のフタを開けると記載されている

「Wi-Fi」に設定したアクセスポイントが表示されている。無事、iPod touchにどこでもWi-Fiが設定されたことがわかる

 試しにASCII.jpのWebサイトを表示させたところ、iPod touch(初代、16GB)を利用した場合、テキストが表示されるまでおおよそ30秒、画像の表示が終わるまで1分30秒程度かかった。状況や電波条件などでも異なってくるが、とりあえずテキストを読むとか、メールを送受信するとかであれば十分な速度だ。

iPod touchからみたウィルコムファンサイト。テキスト中心のサイトブラウジングなら利用できる表示速度はある。条件によってはもっと表示は速くなるはずだ

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