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手のひらに載る、PHS内蔵無線LANアクセスポイント

どこでもWi-Fiを設定する

2009年04月25日 23時00分更新

文● 山田道夫

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難点は、AOSSとWEPの混在か

 AOSSはセキュリティー的にも大変安心できるうえ、利用可能な機種ではとても手軽にインターネット接続が設定できる。しかし、AOSSで接続するデバイスとWEPで接続するデバイスを同時に利用できないというのは面倒だ。

 というのも、一度AOSSで設定してしまうと、通常の設定の仕方ではWEPでの接続ができなくなってしまうのだ。AOSSで設定後、どこでもWi-FiをWEPを利用するには、どこでもWi-Fi自身の設定を変更する必要がある。

PSPからAOSSを削除した場合の画面。しかし毎回、WEPでの接続とAOSSでの接続を切り替えるために、いちいち設定を立ち上げて削除するというのはかなり面倒だ

 まず、パソコンや端末のブラウザー上で「192.168.11.1」と入力。「設定画面」を表示させる(デフォルトの場合。以下同)。アカウント名「root」、パスワード「なし」としてログインする。その上で「PC用設定画面」を選択する。「かんたん設定」タブの「AOSS設定画面を表示」で、AOSSアイコンに赤い×印が組み合わさったアイコンをタップしてAOSSデータを削除する。これでWEPでの接続が可能となる。

 なお、AOSS設定は、PSPでも削除できた。さすがに毎回これを行うのは面倒なので、複数の機器を利用するユーザーは、ニーズにあわせて、WEPかAOSSどちらかの端末のみで利用するのが現実的だろう。



手軽かつ安価にいつでもどこでもが手に入る

 どこでもWi-Fiは、もちろんパソコンとの接続も可能だ。AOSS対応機種であればAOSSを使い、そうでない場合はWEPで接続しよう(手順は通常の無線LANの設定と変わりないので、ここでは詳しく紹介しない)。

 どこでもWi-Fがあれば、PHSの電波が届く場所なら、ほぼどこからでもインターネットアクセスが可能になる。モバイルでも、HSDPA回線やWILLCOM COREのような次世代のブロードバンド回線が登場した現在では、決して高速な通信速度とはいえないが、ウィルコムのエリアの広さには定評があり、「場所を選ばない」というメリットは十分に魅力的だ。

 月々の通信費用も1980円とお手頃であり、割り切って利用する分には申し分のない環境といえるのではないだろうか。

製品名:どこでもWi-Fi
価格:2万8800円(ウィルコムストアで新規で一括購入の場合)
初回4800円+1000円×24ヵ月(同じく新規で分割購入の場合)

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