このページの本文へ

前へ 1 2 次へ

キーワードは1システム1UPS

APCが考える仮想化時代の電源管理とは?

2009年04月21日 04時00分更新

文● 飯岡真志/ネットワークマガジン編集部

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

万が一の停電時にもデータを保全し、安全に電源を落とすために、サーバにはUPS(Uninterrruptable Power Supply、無停電電源装置)を組み合わせるのが常識だ。ところがサーバの仮想化が進むにつれて、この常識が多少変化してきているという。

サーバが増えると、電源管理の手間も増える

 「サーバ」が1つの筺体に納められていた時代は、1つのサーバに1つのUPSを接続し、停電を感知したらシャットダウンさせれば十分だった。しかし今では物理サーバの性能がどんどん上がり、複数の仮想サーバを稼働させられるようになった。

 このような環境では、SAN(Storage Area Network)を用いてストレージをサーバの外に独立して設けるのが一般的である。こうしておけば、物理サーバ間をまたいだ仮想サーバの移動なども自由に行なえるからだ。当然、物理サーバだけでなく外部ストレージにもUPSを用意する必要がある。

 だが話はそこで終わらない。サーバとストレージ、そしてネットワーク機器(LAN、SAN)からなるシステムを安全に停止させるためには、

  1. サーバ
  2. ストレージ
  3. ネットワーク機器

の順番で、電源を切らなければならない。また起動時は正反対の順番で電源を入れる必要がある。

 サーバやストレージごとにUPSが割り当てられている環境では、上記のシャットダウン操作を自動化するのは困難だ。UPS同士の高度な連携が必要となり、高価なソフトを作り込むことになる。それができない現場では、手動でサーバ、ストレージ、ネットワーク機器の電源を切っているという。

従来のUPS設計の課題

 スモールスタートで、徐々にサーバやストレージ、UPSを買い足してきたシステムでは構成も複雑怪奇になっており、多数の機器を適切な順序でコントロールするのは、困難を極める。

 サーバの電源オフはたまのことだから、よいだろうと思うかもしれない。しかし現在はグリーンITの観点から、終業時にシステムの電源を切り、翌朝また電源を入れるという運用方法すら求められている。毎日ではなくても、週末は電源を落とすという企業も多いという。

(次ページ、「これからは1システム1UPS」に続く)


 

前へ 1 2 次へ

カテゴリートップへ

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

アクセスランキング

  1. 1位

    sponsored

    60年の時を超え「COBOL」がGitHub Copilotでよみがえる 勘定系アプリの“超難関”モダナイに7社が挑戦

  2. 2位

    ビジネス・開発

    富士ソフトがエンジニア1万人超を「AIネイティブ」化 実装力を武器にフィジカルAIなど3本柱に注力

  3. 3位

    ITトピック

    IT技術者の8割超「AI生成コードには人間のレビューが必要」/「偽・誤情報を見破れる」と自信を持つ人はICTリテラシーテストの正答率が低い、ほか

  4. 4位

    ITトピック

    実用化が楽しみすぎるスマート技術たち 「長距離ワイヤレス給電」から「室内向け太陽電池」「超音波センサー」まで

  5. 5位

    sponsored

    「現場に行くのが当たり前」を変えたアズビルのリモート調整 効果はプライスレス

  6. 6位

    TECH

    攻撃するAIと防御するAI 日本企業のセキュリティ対策にいま何が必要か?

  7. 7位

    デジタル

    東京タワー相当の紙を“完全撤廃” 点検業務をkintone化した“現場ファースト”な改善術

  8. 8位

    デジタル

    IoTデバイスをサイバー攻撃から守る IoT向けゼロトラストの“3つのアプローチ”

  9. 9位

    ビジネス

    開発案件の立ち上げを「60分から1分」に ソースコード管理も一本化したKDLのBacklog活用術

  10. 10位

    ITトピック

    6.4万人の熱狂をAIが導く FIFA W杯全スタジアム「デジタルツイン」化が変えた観戦体験

集計期間:
2026年07月21日~2026年07月27日
  • 角川アスキー総合研究所