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キーワードは1システム1UPS

APCが考える仮想化時代の電源管理とは?

2009年04月21日 04時00分更新

文● 飯岡真志/ネットワークマガジン編集部

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これからは1システム1UPS

 こうした状況の中、サーバ用UPSで大きなシェアを持つAPCが、仮想化時代のUPSソリューションとして提案するのが、「1システム1UPS」だ。

 サーバやストレージ1台ごとに小型のUPS(0.5~3KVA)を備える代わりに、中容量(4~40KVA)のUPSとインテリジェントな「Switched Rack-Mount PDU」(PDU、Power Distribution Unit)の組み合わせを導入する。すると、サーバ、ストレージ、ネットワーク機器の電源を一括して管理できる。

1システム1UPSを導入すると

 UPSが停電を検知するとサーバに情報が送られ、サーバOSにインストールされているソフトウェア「PowerChute Network Shutdown」により、シャットダウン処理が行なわれる。そのあと、ストレージを接続しているコンセント(PDU)への電源供給が行なわれる。すると、ストレージが自身に内蔵されているバッテリーを用いて自動的に停止処理が進む。最後にネットワーク機器も電源を落とす。

 逆に起動時には、通電再開を検知したUPSがネットワーク機器、ストレージ、サーバの順に、適切な間隔をおいて電源供給を再開する。このようにコンセントごとの時間差起動が行なえるのは、PDUの機能だ。

 もちろん、サーバは「仮想サーバ」であっても問題はない。PowerChute Network Shutdownは、VMware ESX/ESXiおよびHyper-Vにも対応している。

 それでは、最近サーバのあらたなフォームファクタ(形状)として注目を集めているブレードサーバの場合はどうだろうか。ブレードサーバでは、複数のサーバブレードをエンクロージャに収納し、エンクロージャには冗長化された複数の電源が載っている。UPSとはどのように接続するのだろうか。

 結論からいえば、ブレードサーバでも1システム1UPSの考え方はまったく同じで、エンクロージャに内蔵されている複数の電源は、すべて1台の中容量UPSに接続されているSwitched Rack-Mount PDUに接続すればよい。

ネットワーク経由で監視機能を標準で搭載する「Symmetra LX(16kVAのタワーモデル)」

自己診断機能と標準化されたモジュールが特徴の「Symmetra PX」

 「1システム」とひと口にいっても、サーバ数台からラック十台、さらに以上とレンジは広い。そのようなさまざまなシステムに対応するため、APCの中容量UPSはラインナップが拡充されている。4~16KVAをカバーするSymmetra LX、10~40KVAをカバーするSymmetra PXが追加予定だ。

10台以上なら中容量UPSが割安に

 中容量のUPSは、サーバごとにUPSを設置するよりも割高に感じるかもしれない。しかし10台以上サーバが必要ならば、台数に適合した中容量のUPSを用意するほうが割安になるという。なにより、シャットダウン/起動の手順を自動化できることで、運用コストが大きく下げられるという利点は、大きい。中容量のUPSを設置する際には電源工事が必要となり、一般的なSIerでは対応しきれないことも多い。

 そこでAPCでは、SIerに対して電気工事の得意なパートナー企業の紹介も行なっている。これにより、SIerはシステムの構築に専念できる。今後のサーバ運用を考えると、UPSに関しても一工夫が必要というわけだ。

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