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ちょっと賢いUQ WiMAXの使い方(前編)

2009年03月23日 10時00分更新

文● 乙野隆彦

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料金につり合う使いかたは可能か?

 UQ WiMAXサービスの料金体系は非常にシンプルだ。登録時に2835円を支払った後の基本使用料は月額4480円、追加の通信料は無料という設定。つまり、月々4480円の定額でインターネットにつなぎ放題というわけだ。

東京駅構内「銀の鈴」前

東京駅構内「銀の鈴」前。地下となるが快適に利用可能とのこと

 3月現在、「お試し期間」と称して入会キャンペーンが実施されている。登録、基本使用料ともに無料となっていて、データ通信カードの購入金額以外はお金がかからない。お試し期間は、本年2月26日から6月30日まで。この新しいサービスを体験してみたい方は、今がチャンスだ。

 さて、問題はこの月額4480円をどう考えるか、だ。単純計算すると30日で割って1日約150円、仮に平日のみ利用するとすると20日で割って224円。

 UQ WiMAXを利用する状況を考えてみると、電車や車での移動中、喫茶店などの店舗、公園のベンチなどが中心となってくるだろう。朝晩の移動時間を情報収集に当てたい、外回りが多く顧客情報などをネットでいつでも確認できるようにしたい、メールのやりとりはすき間時間に済ませたい、打ち合わせ先でもネット環境を使いたいといったニーズがある方なら、十分検討する価値がありそうだ。

 ブロードバンド通信なので、比較的サイズの大きなファイルを受け取ったり送ったりもできるし、ブラウザから利用するグループウェアやウェブサービスなども快適に利用できる。

 ただし、UQ WiMAXにも弱点はある。UQ WiMAXは、基地局から電波を受け取るしくみなので、ケータイ通信に似て、屋内、車中、地下、トンネル内、ビルの陰などでは通信状態が悪くなるというところだ。つまり、仕事上の行動範囲がサービスエリア内という場合でも、電波が届かないところが移動経路に多いと、利用には向かない。例えば、通勤電車が地下鉄中心だったりすると、せっかくのサービスも満足に利用できず、歯がゆい思いをすることになる。

 また、これを機会にモバイル通信のデビューを考えている方は、普段の移動ルートで落ち着いてパソコンを使えそうな場所をチェックしておくといい。どこでもネットにつなげるモバイル通信自体は便利でも、ノートパソコンを広げられる場所を見つけるのに手間がかかってしまったりすると、時間を効率的に使うことができなからだ。

 UQ WiMAXのサービスエリアのページでは、サービスエリア内の駅構内、ビル内などで快適に使える場所が掲載されている。こちらもチェックしておこう。ただし、同じ駅名でも運営事業者が違う場合は注意が必要だ。例えば渋谷駅だが、使用可能なのは「JR渋谷駅構内」とあり、同じ渋谷駅でも地下鉄駅構内などでは電波状態は異なっていると思われる。普段の行動に合わせてよく確認しておきたい。

(次ページへ続く)

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