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ちょっと賢いUQ WiMAXの使い方(前編)

2009年03月23日 10時00分更新

文● 乙野隆彦

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 「UQ WiMAX」とは、2009年2月26日にUQコミュニケーションズによって提供が始まった高速モバイルデータ通信のこと。まだ試験サービスが始まったばかりで今後が期待されるサービスだが、いち早く利用を検討したいという読者の方もいるだろう。

先月行なわれたUQ WiMAX開通式の様子

先月行なわれたUQ WiMAX開通式の様子。本年6月30日までは試験サービスとなる

 そこで本記事は、前後編にわたり、UQ WiMAXの具体的なサービス内容を紹介し、どのような利用方法が現実的なのかを考えていくことにしたい。まず前編となる今回は、UQ WiMAXのサービス概要を確認し、その利用シーンを考えてみる。



UQ WiMAXとは?

 その前に、WiMAXとは何かをおさらいしておこう。ひとことで言えば、無線LAN並のブロードバンド通信を、ケータイ通信の感覚で屋外や移動中など場所を問わずに利用できるデータ通信だ。もちろん、現実的にはサービスエリア内に限った話となるが、もし将来、WiMAXのサービスが全国的に普及すれば、現在の無線LANサービスのように「使える場所」を意識する必要性がぐっと減るので、多くの情報端末でより手軽にブロードバンド通信が享受できるようになる。

端末各種

端末はUSB型2機種、ExpressCard型とPCカード型各1機種の計4機種から選ぶことができる

 UQ WiMAXの場合、通信速度は下り最大40Mbps、上り最大10Mbps。OFDMAと呼ばれる高速データ無線技術と複数のアンテナに接続してデータ通信を行なうマルチアンテナ技術(MIMO)を利用することで、エリア内での安定した高速データ通信を維持している。

 インターネットへの接続は、USBスティックタイプなどの専用データ通信カードをパソコンに装着して行なう。

利用時

利用時は、専用のデータ通信カードをノートパソコンに装着する。小型軽量のUSBスティックタイプはVAIO type Pにもお似合いだ

 UQ WiMAXが現在カバーしているエリアは、東京23区、横浜市、川崎市など。2009年夏には首都圏や名古屋、大阪、京都など、2009年度末には政令指定都市と全国主要都市へエリアを拡大していく予定だ。現在のエリアはずいぶん限られているが、主に東京23区・横浜・川崎周辺で仕事をしているビジネスパーソンなら、今からでも使いでは十分ありそうだ。

 次ページでは、UQ WiMAXの利用シーンを現実的に考えてみることにしよう。

(次ページへ続く)

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