定番の「Superπ」と3D関連のベンチで性能を比較!
手始めに「Superπ」の104万桁演算を実行する。環境が多少違うが、モバイル用CPUの「Core Duo T2300」(クロック1.66GHz/L2キャッシュ2MB)では“37秒”だった。“Core 2 Duo”では、さらに高速となっているのを期待したいところだ。
さて、気になる初ベンチの結果であるが……“29秒”と、「Superπ」104万桁の壁として存在していた“30秒”をあっさりと超えてしまった!
「Superπ」104万桁演算の結果。「Pentium D 945」と「Athlon 64 X2 4800+」(2.2GHz動作)より10秒も計算が速い |
次は、3D関連のベンチとして「3D Mark 06」と「3D Mark 05」を実行。さらに、マルチスレッドには対応していないが、ゲームの「DOOM3」を使用してFPSを計測して行こう。3D関連の性能は、比較的AMD製CPUのほうが高くなる傾向があるが、果たしてどうなるだろうか。
待望のベンチ結果は「3D Mark 05」のスコアが“4010”で、「3D Mark 06」が“2131”となった。「こんなモン?」とスコアだけを見るとちょっとインパクトに欠ける。「Pentium D 945」の結果が「3D Mark 05」で“4304”なので、「Pentium D 945」の方がスコアは“300”ほど上になる。だが、「3D Mark 06」での結果は、ほとんど差がなかった。しかし、クロック3.4GHzの「Pentium D 945」と1.86GHzの「Core 2 Duo E6300」では、クロックの差が1540MHzもあるので、ほとんど同じスコアになるとは凄い。“Core 2 Duo”の深夜販売時に、T-ZONE PC DIY SHOPに現れた、神様“インテラマーノ ノブーヒコ”こと、インテルのエンジニア天野伸彦氏が言っていた通り、“Core 2 Duo”が周波数だけではない時代の幕開けとなることは確実だ。
動画と音楽ファイルのエンコードで性能チェック!
今度は、マルチスレッドに対応している「Windows Media Encoder 9」と「iTunes 6」を使用して映像と音楽ファイルのエンコード時間を計測した。エンコードに使用した映像ファイルは、1280×720ドット(2分11秒)のファイルをDVD品質の640×480ドットに変換。音楽ファイルは、予めHDD上に作成した23分(5曲)のWAVEファイルをMP3(ビットレート192kbps)に変換する時間を計測した。(次ページに続く)
「Windows Media Encoder 9」で、640×480ドットのDVD品質に設定。フレームレートは29.97FPS、オーディオは320kbpsに設定してエンコード開始 |
「Windows Media Encoder 9」による動画ファイルのエンコード時間 | 「iTunes 6」によるWAVEファイルのエンコード時間 | |
ダントツに速いわけではないが、クロック比で考えると高速だといえる。とくに、MP3への変換ではクロック3.4GHzの「Pentium D 945」と比べて1秒しか違わない結果だ |