このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

【T指令のパーツで遊ぼう!! No.10】お待ちかね、Pentium Dより高性能なCore 2 Duoを試す!(前編)

2006年08月18日 20時54分更新

文● T指令

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

果たして“TDP65W”の効果はどのくらい? 消費電力と発熱量をチェック!

 “Core 2 Duo”シリーズは“TDP”といわれる、マイクロプロセッサの設計予測上の最大放熱量が“Pentium D”シリーズに比べ大幅に下がっている。その結果、消費電力と発熱量が、どのくらい低下するのか期待が膨らむ。ちなみに「Pentium D 945」のTDPは95Wなので、「Core 2 Duo E6300」との差は30Wになる。
 さっそく、定番アイテムのワットチェッカーを使ってアイドル時と高負荷時を計測しよう。CPU負荷が0%時をアイドル時として、高負荷時は、マルチスレッドに対応しているMP3エンコーダ「午後のこ~だ」の“耐久テスト10分”を実行中に計測する。また、アイドル時に各CPUの省電力機能が効いてクロックを落とさないようにBIOSの設定を変更した。さらに、CPU負荷が100%の時に各マザーボード付属のユーティリティを使ってCPU温度もチェックする。従来のPCUに比べてかなり発熱が低いといわれる“Core 2 Duo”だけに、どこまで下がるか、消費電力とCPU温度の結果に胸が高鳴ってくる。

「CPU-Z」 省電力機能が有効
「CPU-Z」による「Core 2 Duo E6300」のステータスCPUの省電力機能が有効だと、負荷がない場合に倍率が下がり動作クロックを落とす。負荷がかかると、一瞬で定格の動作クロックに戻る
消費電力グラフ 発熱グラフ
消費電力グラフ。ワットチェッカーを使ってアイドル時と高負荷時を計測した発熱量グラフ。CPU負荷が100%の時に各マザーボード付属のユーティリティを使ってCPU温度をチェック

 結果は私の期待通り、「Pentium D 945」に比べアイドル時で35W下がり、高負荷時では76Wも消費電力に差がでた。「Pentium Dは大食漢だな~」としみじみ思う。また、「Athlon 64 X2 4800+」(2.2GHz動作)と比較しても、高負荷時は「Core 2 Duo E6300」の方が低い消費電力になった。そして、気になるCPU温度もTDPが下がった分、確実に低くなっている。「ファンレスも可能か?」とちょっとニヤける。

Core 2 Duoはオススメか?

 ここまでのベンチ結果と消費電力を見ると“Core 2 Duo”は性能、消費電力、発熱量のバランスがよいと感じる。例えば「Core 2 Duo E6300」を使って、“Pentium D”シリーズと同じ性能でファンレスの低消費電力マシンも簡単に作れる。さらに、高性能のビデオカードを組み合わせれば、最新の3Dゲームも満足できる環境でプレーできるといえる。また、“Core 2 Duo”シリーズが動作するマザーボードには、1万円以下の製品や従来のAGPが使用できる製品なども登場しているので、コストパフォーマンスも抜群によい。「AMDさん、CPUの価格下げないと対抗できないよ!」と元ショップ店員としてモノ申す。 私は永らくAMD派だったのだが、“Core 2 Duo”ならメインPCやゲーム専用PCを“Core 2 Duo”に変えてもよいと思っている。「Athlon 64 X2 4800+の嫁ぎ先は決定済み」とまたもや物欲という名の病気が発症中だ。

●中間報告:性能、コスト、インテルCPUとは思えない低消費電力で大満足。あとはオーバークロック性能次第か?

【機材協力】 【関連記事】

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ