ソニー(株)は16日、“VAIO”シリーズ3機種を発表した。今回発表されたのは“ウルトラモバイル”パソコン“type U”、17インチWUXGAワイド液晶パネル搭載のハイスペックノート“type A”、タワー型デスクトップ“type R”となっている。type AとRはBlu-ray Diskドライブを搭載するモデルが用意されている。それぞれの店頭モデルの発売日・価格は、type U店頭モデル『VGN-UX50』の発売日は27日で予想実売価格は17万円前後、type AのBlu-ray搭載モデル『VGN-AR70B』の発売日は6月24日で想定実売価格は40万円前後、type RのBlu-ray搭載モデル上位機種『VGC-R72DPL9』の発売日は6月中旬で、想定実売価格44万円前後となっている。
type U
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“VAIO type U”。右が標準スタイル、左が液晶ディスプレーをスライドさせてキーボードを露出させた状態 |
2004年5月に登場した従来機から、機能・デザインを一新した今度のtype U。今回から液晶ディスプレーの下にキーボードを搭載しており、本体を手で持った状態でディスプレーを上側にスライドさせることで、キーボードが露出し、親指で打つことができる。また本体の幅(150.2mm)と奥行き(95mm)が従来機と比較して若干小さくなり、ほぼ文庫本のサイズとなった。
ディスプレーにはタッチパネル方式の4.5インチ液晶パネルを搭載し、本体右側に搭載されているポインティングデバイス(スティックポインター)のほか、スタイラスによるペン操作も可能。ペンによるジェスチャー操作により、ウェブブラウザーの“進む”“戻る”や音量の調整などの操作を実行できる“VAIOタッチコマンド”が利用できる。本体には画面の一部を最大3倍にまで拡大表示できるズームボタンや、アプリケーションランチャーソフトである『VAIOタッチランチャー』を起動するためのボタンを装備し、これらの機能を1プッシュで利用できる。
無線LAN(IEEE 802.11a/b/g)に対応するほか、CFカードスロットも装備しており、データ通信カードの利用も可能。さらにBluetoothにも対応しており、キーボードやヘッドフォンなどのワイヤレスデバイスを利用することが可能となっている。ディスプレーの上および背面にカメラを内蔵し、左上には指紋認証センサーを搭載。Windows起動時などに指紋認証でログオンできる。付属のポートリプリケーターには、外部ディスプレー出力や有線LANのポートのほか、FeliCaリーダー/ライターを搭載し、“Suica”などのICカードの履歴確認などが可能となっている。
付属アプリとして地図ソフト『プロアトラス2006 for VAIO』をバンドルし、オプションのBluetooth GPSユニット(VGP-BGU1、想定実売価格1万8000円前後)と組み合わせることで現在位置の確認などができる。連続稼働時間は標準バッテリー搭載時で3.5時間、別売りのLバッテリー搭載時で7時間となっている。OSはWindows XP Home Edition SP2を採用するが、CTO販売の“VAIO OWNER MADE”モデルではWindows XP Professional SP2の選択が可能。そのほか、CPUやHDDなどのスペックの選択が行なえる(14万5000円から)
- 店頭モデル(VGN-UX50)の主なスペック
- CPU
- Intel Core Solo U1300-1.06GHz
- メモリー(最大)
- DDR2 SDRAM 512MB(512MB)
- HDD
- 30GB
- 液晶ディスプレー
- 4.5インチ(タッチパネル)
- 画面解像度
- 1024×600ドット
- インターフェース
- USB×1、メモリースティック Duoスロット、CFスロット(TypeII)、AV入出力、拡張コネクタ
- 通信機能
- IEEE 802.11a/b/g、Bluetooth 2.0
- バッテリー
- 専用リチウムイオン充電池(3.5時間)
- バッテリー駆動時間
- 3.5時間
- サイズ(W×D×H)
- 150.2×32.2×95mm
- 重量
- 約520g
