type A
“type A”の上位機種『VGN-AR70B』。右は液晶パネルを閉じた状態 |
ハイエンドAVノートパソコンであるtype Aも、今回のモデルから外観デザインが一新された。店頭モデルは2モデル用意され、上位機種のVGN-AR70Bは本体カラーも従来のシルバーカラーから光沢のあるブラックカラーとなり、高級感の増した落ち着いた感じのデザインになっている。またVGN-AR70Bは光学ドライブとしてBlu-ray Diskドライブを搭載する。BD-ROMやDVD、CDの読み込みに対応するほか、BD-R/DVD±R/CD-Rへの書き込みと、BD-RE/DVD-RW/DVD-RAM/CD-RWの書き換えに対応している。
さらに100GBの2.5インチHDDを2台内蔵し、RAID 0(ストライピング)構成で出荷される。これによりアクセススピードが速くなり、“HDV”(ハイビジョンカムの映像フォーマット)などの巨大なファイルの読み書きがスムーズに行なえる仕組みになっている。
ディスプレーは17型ワイド液晶パネルを採用し、解像度は1920×1200ドット。フルHDの映像コンテンツにも対応する。さらに色純度(色再現度)が従来機の45%から72%に向上している。
もう一方のラインナップである『VGN-AR50B』(想定実売価格は28万円前後)にはDVDスーパーマルチドライブが搭載され、HDDは1台(160GB)のみの構成となる。また液晶解像度は1440×900ドットとなり、本体外観カラーも光沢のないブラックカラーとなる。そのほか、ともに地上アナログのテレビチューナーを内蔵し、テレビ番組の録画に対応。また外部映像出力としてHDMI端子を備える。OSはWindows XP Home Edition SP2を採用する。
CTO販売のVAIO OWNER MADEモデルでは、Blu-ray Diskドライブのほかに地上デジタルチューナーを搭載した『VGN-AR90』(価格は27万5000円から)も用意され、ハイビジョン番組の録画およびBlu-rayメディアへのムーブに対応する。
- 店頭モデル(VGN-AR70B)の主なスペック
- CPU
- Intel Core Duo T2500-2GHz
- メモリー(最大)
- DDR2 SDRAM 1GB(2GB)
- HDD
- 約200GB
- 液晶ディスプレー
- 17インチワイドTFT“クリアブラック”液晶パネル
- 画面解像度
- 1920×1200ドット
- グラフィックスチップ(ビデオメモリー)
- NVIDIA GeForce Go 7600GT(DDR3 256MB)
- 光学ドライブ
-
Blu-ray Diskドライブ
書き込み(速度):BD-R(1層、2層とも約1倍速)、DVD+R(1層約8倍速、2層約2.4倍速)、DVD-R(1層約8倍速、2層約2倍速)、CD-R(約8倍速)
書き換え(速度):BD-RE(1層、2層とも約1倍速)、DVD+RW(約4倍速)、DVD-RW(約4倍速)、DVD-RAM(約5倍速)、CD-RW(約8倍速)
読み込み(速度):BD(1.6倍速)、DVD(約8倍速)、CD(約24倍速) - インターフェース
- USB×3、i.LINK(IEEE 1394)×1、外部ディスプレー出力、HDMI出力、S映像入出力、TVアンテナ端子(地上アナログ)、メモリースティックスロット、SDメモリーカード/MMCスロット、FeliCaリーダー/ライター、有線LAN(10/100BASE-TX)、モデム(V.92)、拡張コネクター
- ワイヤレス通信機能
- IEEE 802.11a/b/g、Bluetooth 2.0
- PCカードスロット
- ExpressCardスロット×1、TypeII×1
- バッテリー
- 専用リチウムイオン充電池(2時間)
- サイズ(W×D×H)
- 416×299.5×41.5mm(最薄部は33.5mm)
- 重量
- 約3.8kg
type R
type R『VGC-R72DPL9』 |
ビデオ編集に特化したハイスペックデスクトップであるtype Rは、筐体デザインなどは従来機と同じ。ただし大きな変更点として、上位機種VGC-R72DPL9(19インチ液晶ディスプレー付属モデル)と『VGC-R72DP』(ディスプレーなしモデル、想定実売価格38万円前後)において、今回からBlu-ray Diskドライブと地デジタル/BSデジタル/110度CSに対応するデジタルチューナーが搭載された。Blu-ray DiskドライブはBD、DVD、CDの読み込みと、BD-R/DVD±R/CD-Rへの書き込み、BD-RE/DVD+RW/DVD-RW/DVD-RAM/CD-RWの書き換えに対応する。
ベーススペックも強化された。CPUはPentium D 960-3.6GHzとなり、メモリーは従来最大2GBだったのが3GBまで搭載できるようになった(標準は1GB)。さらにグラフィックスカードも『NVIDIA GeForce 7600GT』チップ(ビデオメモリーは256MB)搭載のものとなり、DVI-DからHDCP出力が可能となった。HDCPは映像を暗号化して伝送する規格で、これによりハイビジョン映像をデジタルでディスプレーに出力できる。ただしディスプレー側がHDCPに対応している必要がある。なお、VGC-R72DPL9に付属する19型液晶ディスプレーはHDCPに対応しており、またVAIO OWNER MADEモデルでは、19インチのほか20インチワイド(1680×1050ドット)、17インチ(1280×1024ドット)のHDCP対応液晶ディスプレーを選択できる。
そのほかビデオ編集機能としては、4台までのカメラの映像を同時に表示、編集できる本格ビデオ編集ソフト『Adobe Premiere Pro 2.0』と、HDVの映像をDVD向けのMPEG-2ファイルに簡単に変換できるMPEG編集ソフト『TMPGEnc 4.0 XPress for VAIO』が新たにバンドルされている。
- 店頭モデル(VGC-R72DPL9)の主なスペック
- CPU
- Intel Pentium D 940-3.2GHz
- メモリー(最大)
- DDR2 SDRAM 1GB(3GB)
- HDD
- 約500GB
- 光学ドライブ
-
Blu-ray Diskドライブ
書き込み(速度):BD-R(1層、2層とも約2倍速)/DVD±R 1層(約8倍速)、2層(約4倍速)/CD-R(約24倍速)
書き換え(速度):BD-RE(1層、2層とも約2倍速)/DVD+RW(約8倍速)/DVD-RW(約6倍速)/DVD-RAM(約5倍速)/CD-RW(約16倍速)
読み込み(速度):BD(約2倍)、DVD(約8倍速)、CD(約32倍速) - グラフィックスカード(ビデオメモリー)
- NVIDIA GeForce 7600 GT(DDR3 256MB)
- インターフェース
- USB×7、i.LINK(IEEE 1394)×2、パラレルポート、PS/2ポート×2、DVI-D×1、DVI-I×1、S映像入出力、TVアンテナ端子(アナログ/デジタル)、メモリースティックスロット、CFカード/スマートメディア/xDピクチャーカードスロット、SDメモリーカード/MMCスロット、FeliCaリーダー/ライター、有線LAN(1000BASE-T)、モデム(V.92)
- 拡張スロット(空き)
- PCI×2(0)、PCI Express x16×1(0)、PCI Express x1×1(1)
- PCカードスロット
- TypeII×1
- サイズ(W×D×H)
- 195×456×399mm
- 重量
- 約14.5kg
- 付属ディスプレー
- 19インチTFT“クリアブラック”液晶パネル
- 画面解像度
- 1280×1024ドット