階段室で昭和初期のモダン建築をチェック!
昭和11(1936)年にできた交通博物館は、ル・コルビジェの元で学んだ鉄道省の技師が設計を担当。3階建て、ガラス張りの階段室、吹き抜けなど昭和初期にはきわめてモダンといわれる建物だった。上階に移動するときに通る階段室は、アールのついた窓枠や天井から下がるおしゃれな電灯、手すり部分に施された飾りまで、凝ったつくり。建築ファンにも注目されている建物だ。閉館後は、この建物ももちろん取り壊されてしまう。残念。
2階は船舶/バス/自動車などを展示。新しい「鉄道博物館」の情報も!
●鉄道連絡線
下関~釜山を8時間で結んだ、鉄道連絡線「金剛丸」の模型。中国や旧ソ連ら戦地第二次大戦の引き上げ船として使われていた姉妹船の「興安丸」は、「岸壁の母」の歌の中にも登場する。ちなみに、鉄道連絡線の模型は、新しい「鉄道博物館」でも見られるらしい。
丸木船から、江戸の時代の千石船、大型タンカーまで船の歴史がザーッと見られる。
●「鉄道博物館」告知コーナー
新しい「鉄道博物館」に関するお知らせコーナーが2階の一角に設置されている。2007年10月14日にさいたま市大宮にオープン予定だ。新博物館の外観イメージの模型と、収納予定の車輌などが紹介されている。いち早く、新博物館の情報を知りたい人は、このコーナーをチェック!
●自動車コーナー
フォードT形シャーシ。自動車が世界で最初に大量生産された頃の実物で、内部構造もわかるようになっている | 初期の道路信号機も展示されている。中には手動の信号機もあるという。だれかが張り付いて、信号を操作していた? |
国鉄バスも新しい「鉄道博物館」に持っていくという。船でもバスでも“国鉄”のものは「鉄道博物館」でも見られそうだ |