ASUSTeKから“nForce4 SLI”搭載マザーの新製品「A8N-SLI Premium」が登場した。かねてより発売のウワサされていたSLI/シングルモードの切り替えを行なうセレクターカードを搭載しないSLI対応マザーボードだ。
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セレクターカード非搭載のSLIマザー「A8N-SLI Premium」 |
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なんとチップセットクーラーにヒートパイプを採用。静音性と冷却性能を見事に両立した |
同社の“nForce4 SLI”搭載マザーとしては「A8N-SLI Deluxe」と「A8N-SLI」が発売されているが、今回登場した「A8N-SLI Premium」はその中でも最上位モデルと呼べそうな製品。最大の特徴は、従来のシリーズで見られたようなSLI/シングルモードの切り替えを行なうセレクターカードは搭載せず、OS上でSLIモードの切り替えが可能な点だ。モード切り替えのためにケースを開けてカードを差し替える必要がなくなり、メンテナンス性という面ではうれしい機能と言えるだろう。
それよりも、製品版を見て驚かされた(イベント等で展示されていたモデルにはなかった)のが、なんとチップセットクーラーにヒートパイプを採用しているところ。“AI Cool-Pipe”と同社が呼ぶこの冷却機構は、チップセットが出した熱を基板中央を走るヒートパイプがブラケット付近に装着されたヒートシンクまで運ぶというもの。まさに前代未聞の“ヒートパイプオンボードマザー”である。そもそも「A8N-SLI Deluxe」発売当時からチップセットに装着されていたクーラーの騒音が問題視されていたが、静音性と冷却性能を見事に両立したモデルとなった。
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チップセット上には“Fanless Design”と記載されている | ブラケット付近に装着されたヒートシンク。ここで放熱する仕組みだ | |
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従来の2モデルとは拡張スロットの構成も変わり、PCI Express x4スロットが追加された | オンボードインターフェイスは「A8N-SLI Deluxe」と同じ。デュアルギガビットイーサネットなどを搭載する |
セレクターカードを搭載しないためか、従来の2モデルとは拡張スロットの構成も変わっており、PCI Express x16×2、PCI Express x4×1、PCI Express x1×1、PCI×3に。オンボードインターフェイスは「A8N-SLI Deluxe」と同じ、デュアルギガビットイーサネットにIEEE1394、8チャンネルサウンド、Serial ATA II×4(RAID対応)、Serial ATA×4(Silicon Image“Sil3114R”RAID対応)となる。
価格および販売ショップは以下のとおり。価格の下がった2モデルと比較すると割高な印象は拭えないが、遅れてきた“SLIマザー”の本命となりそうな製品だ。
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価格の下がった2モデルと比較すると割高な印象は拭えないが、各ショップとも「売れそうだ」と口を揃える | Serial ATAは計8ポートも搭載する |
価格 | ショップ |
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ASUSTeK 「A8N-SLI Premium」 |
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\22,800 | 高速電脳 Oneness |
\22,980 | TWOTOP秋葉原本店 |
\23,480 | アーク |
\26,040 | USER'S SIDE本店 |
