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日本AMD、“AMD64+Windows x64 プレス・カンファレンス”を開催――64bit環境普及に向けた現況や取り組みを解説

2005年02月17日 21時58分更新

文● 編集部 内田泰仁

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堺氏の挨拶の後に行なわれたフォトセッションより。この日登壇した全メンバーが手を組み、64bit環境の普及に向けた協力体制をアピールした

堺氏、秋山氏のプレゼンテーションに続いては、同カンファレンスに出席した日本AMDのパートナー企業各社が登壇し、各社の64bit環境向け製品への取り組みや今後の展開予定についてを説明した。

日本ヒューレット・パッカードのインダストリースタンダードサーバ製品本部本部長の上原宏氏日本HPのOpteron搭載サーバーの展開。このカンファレンスの前に新製品が発表されているブレードサーバー“HP Blade System”の展開

日本HPでは、AMD製デュアルコアCPUのテストをすでに行なっており、積極的にデュアルコアCPUの搭載に取り組んでいくという
日本ヒューレット・パッカード(株)(日本HP)のインダストリースタンダードサーバ製品本部本部長の上原宏氏は、この日午前中に日本HPが開催したOpteronを搭載した新製品の記者発表会でも登壇しており、冒頭に「今日はAMDデー」と述べた。同氏は、x86サーバーの国内市場の動向について「64bitへの移行は日本でも確実に息づいてきている」とし、2005年は、同社での製品の位置付けとしては“メインストリーム”にあたる、この日発表された2Way/2Uラックサーバーや、日本HPとしては初の製品となるワークステーションを投入し、x86サーバー/ワークステーションの64bit化をより強力に推進していくと述べた。

また、熱と電力の問題にいかに取り組んでいくかが、「今すでにあり、今後さらに重要になっていく課題」だとして、消費電力削減や発熱の低減に努めるAMDのCPUの今後の進化に期待を示した。



日本IBMのxSeries & Intellistation事業部製品企画担当、北原祐司氏IBMのOpteron搭載製品の概要。HPC分野を皮切りに、ビジネス市場へも展開を広げているとしているIBMのサーバー製品のポジショニングを示した図

日本アイ・ビー・エム(株)xSeries & Intellistation事業部製品企画担当の北原祐司氏は、同社がAMD製64bit CPUを製品に採用した経緯について、「32bitアプリがネイティブで動く64bit CPUを高く評価」したことを挙げ、32bit環境から64bit環境へのスムーズな移行を推進する製品展開を行なっていくとした。また、今後はデュアルコアCPUの採用(すでにテストを実施)や、Opteron搭載ブレードの投入も進めて行くとしている。

マイクロソフトのサーバープラットフォームビジネス本部業務執行役員本部長の鈴木和洋氏Windows Serverのリリースロードマップ。64bit/x86版Windows Server 2003のリリースは目前に迫っている64bit/x86版Windowsのラインナップと主な特徴

マイクロソフト(株)サーバープラットフォームビジネス本部業務執行役員本部長の鈴木和洋氏は、64bit版Windowsのロードマップや64bit化によるメリットなどについて説明。2006年から2007年にかけては、次期Windows“Longhorn”のリリースが控えている同社だが、64版Windows Server 2003およびWindows XPは「Longhornにつながる試金石」として重視しているとし、64bit環境がメインストリームへと発展していくとの見通しを示した。

64bit/x86版Windows XP『Windows XP Professional x64 Edition』の特徴64bit/x86版Windows Server 2003『Windows Server 2003 x64』の特徴64bit環境の展開の方向性。64bit/x86版WindowsはメインストリームOSとして多目的に用いられると見込んでいるという
OBCの代表取締役社長の和田成史氏OBCのOpteron対応製品ラインナップ次期製品“奉行.NET”の概要

(株)オービックビジネスコンサルタント代表取締役社長の和田成史氏は、現在の市場の変化から「64bit時代がいよいよ来ると実感」していると述べ、“AMD・Microsoft ISV 支援プログラム”も活用し、同社の主力製品ラインナップ“奉行”シリーズの64bit化を進めているとした。また、同社の主要ターゲットである中小中堅企業のIT動向について、旧来のオフコンからのリプレイスがさらに進み、Windows環境を採用したオープンプラットフォームへと移り変わっているとし、「DOSの時代がホップ、Windows 95の登場がステップだとすれば、2005年は(64bit化による)ステップからジャンプへの大きな変革期」だと述べ、リプレイス需要と併せた64bit環境への移行に強い期待を示した。

トレンドマイクロのマーケティング統括本部プロダクトマーケティンググループディレクター、鷲滝薫氏64bit版『ウイルスバスター コーポレートエディション』を用いたシステム構成64bit版製品のロードマップ

トレンドマイクロ(株)マーケティング統括本部プロダクトマーケティンググループディレクターの鷲滝薫氏は、同社のセキュリティー対策製品の64bit化の状況について説明。展開としてはまず法人向けのウイルス対策ソフト『ウイルスバスター コーポレートエディション』の64bit版を投入していくという。同製品を構成するコンポーネントのうち、検索スピードの向上につながるスキャンモジュールの64bit化を行ない、パフォーマンスアップを図るとしている。また、2005年末には、2006年版としてコンシューマー向けの“ウイルスバスター”も64bit化していく方針で、ほかの製品ラインナップに関しても、ニーズに応じて64bit化を行なっていくとした。

“LightWave 3D”シリーズの日本総代理店、ディ・ストームのマーケティング&ビジネス戦略部取締役の城戸孝夫氏開発中の64bit版LightWave 3Dを利用して大量の3Dオブジェクトをレンダリングするデモ。32bit版よりも広いメモリー空間を利用できるようになったことで、処理は格段に向上するという

(株)ディ・ストームのマーケティング&ビジネス戦略部取締役の城戸孝夫氏は、同社が日本販売総代理店となっている3Dグラフィックス/アニメーション制作アプリケーション“LightWave 3D”シリーズの64bit化について説明。ハリウッドをターゲット市場の頂点と考えた製品展開を行なう“LightWave 3D”シリーズでは、映像クリエイターのハイクオリティーな作品制作に応えるべく、より高いCPUやメモリー処理が可能な製品開発が求められており、「クリエイターのクオリティーへの欲求は際限がない」としつつも、64bit化によりCPUやメモリー処理能力の強化が進むと歓迎した。

日本AMDのアジアパシフィック マーケティング本部本部長、サム・ローガン氏

カンファレンスの最後に登壇した、日本AMDのアジアパシフィック マーケティング本部本部長のサム・ローガン(Samuel Rogan)氏は、同社の64bit CPUへの取り組みは「2004年のサーバー市場に衝撃を与えた」と述べた。また、2005年の同社の64bit CPUの展開における重点ポイントとして、

  • 4または8wayサーバーの展開強化
  • 64bitサーバーの出荷台数の増加
  • デュアルコアCPUの投入
  • クライアント市場の64bit化促進
  • パートナー企業との協業体制の強化

の5点を挙げ、2005年はサーバー市場、クライアント市場で20%程度のシェアを目指すとした。

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