今年5月に発表されたインテル製の10ギガビットイーサネットカード「インテル PRO/10GbE SR サーバ・アダプタ」の展示がはじまっている。販売価格が約55万円という、モンスター級のイーサネットカードだ。
インテル製の10ギガビットイーサネットカード「インテル PRO/10GbE SR サーバ・アダプタ」 | 133MHz/64bit PCI-Xに対応し、伝送距離が300m未満のシステム向けとされている |
この製品は、T-ZONE.PC DIY SHOPの開店5周年記念としてインテルから貸し出されたサンプル品。サーバ用ネットワーク・アダプタなど既存の機器に適合したサイズと、低コストが求められる企業向け機器での短距離10ギガビット/秒伝送のニーズに対応するために、2002年3月に、インフィニオン、インテル、ピコライトにより“XPAK MSA”規格が策定されており、それに準拠したXPAK光モジュールを採用。伝送距離は短いが低コストなマルチモード光ファイバ対応とすることで、同社の従来製品と比較して約40%低価格化されているのが特徴の製品だ。133MHz/64bit PCI-Xに対応し、伝送距離が300m未満のシステム向けとされている。
同社のリリースによると「主な用途は、サーバークラスターやネットワークストレージ、メディカルイメージング、グラフィックデザインなどのサーバーアプリケーションに適している」としている。今回展示しているT-ZONE.PC DIY SHOPによると「さらに上位モデルの、シングルモード光ファイバに対応する『インテル PRO/10GbE LR サーバ・アダプタ』もあり、こちらは約120万円と聞いている」とのこと。こちらは、伝送距離が最大 10キロメートルで、データ・センター間の通信などに適しているという。当然、どちらも在庫販売などしていないが、希望すれば購入は可能ということだ。