一見すると空気清浄機のようなユニークなコンパクトPCがアークで展示中だ。名前は「VENT-BOX」。長野県諏訪市・岡谷市に立地する中小企業と大学のコラボレーションにより開発されたPCだという。
一見すると空気清浄機のようなユニークなコンパクトPCがアークで展示中。その名も「VENT-BOX」 | 本体がVESA規格に対応しているため、市販のアームが利用できる「VENT-BOX PC3 VESAバージョン」 |
サイズ225(W)×56(D)×360(H)mmのホワイトを貴重とした本体は、Mini-ITXマザーボードをベースとしたコンパクトPCだ。インダストリーネットワーク(株)ほか、(有)ケルビム、コジマ工業(有)、(有)スマートセンサーテクノロジー、(有)日拓精工という長野県諏訪市・岡谷市に立地する5社と京都大学大学院経済学研究科が共同で、Mini-ITXマザーボードをベースにどんなPCを作れるか思考錯誤しながら開発したという。
製品コンセプトは、「ボディをヒートシンクにする。アルミサッシを本体ケースに使用することで、意匠性と熱交換性を同時に両立。ファンレスを現実的に実現するためにボディを長くし、熱対流効果を上げるようにした。どんなインテリアにも融和するデザインを目指した」というもの。
写真の2台は、本体がVESA規格に対応しているため、市販の液晶モニタ用アームに取り付けられる「VENT-BOX PC3 VESAバージョン」と放熱効果もあるアルミ製スタンドに差し込んで使用する「VENT-BOX PC3 アルミスタンド」の2製品。どちらも作りはしっかりしており、なかなかの出来栄えだ。今のところ、具体的な販売予定や価格などは決まっておらず、秋葉原のパーツショップに展示することで、意見や要望などを取り込み、一緒にプロジェクトに参加してくれる人を募集することが目的だという。興味のある人は、一度見に行ってはいかがだろうか。
アームに装着すれば省スペース化できるほか、こんな固定位置も可能 | 本体の黒い部分には、無数の穴が設けられている |