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NEC、コンパクトボディーで地上デジタル放送対応の“VALUESTAR Lシリーズ”など、2004年秋モデルのデスクトップパソコンを発表

2004年09月08日 12時34分更新

文● 編集部 佐久間康仁

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Pentium 4もAthlon 64も選択可能な“水冷”ラインナップ
――VALUESTAR TX&VALUESTAR TZ

23インチ液晶ディスプレーセットの最上位機種『VX980/AE』
Pentium 4搭載の水冷デスクトップが店頭販売モデルに復活! 23インチ液晶ディスプレーセットの最上位機種『VX980/AE』

Pentium 4搭載の水冷デスクトップ“VALUESTAR TX”は、今年5月の夏モデルでは直販サイト“NEC Direct”のみで購入できるウェブ専売モデルとして用意されたが、水冷システム人気を受けて、再び店頭モデルにラインナップされた。筐体は、夏モデルから投入されたAthlon 64搭載の水冷デスクトップ“VALUESTAR TZ”と同等だが、水冷システムを改良して冷却効率と静音性の向上を図ったという。



『VX700/AD』 新開発の冷却システム(手前)と、従来の冷却システム
『VX700/AD』新開発の冷却システム(手前)と、従来の冷却システム

具体的には、熱を排出するラジエーター部の形状変更、CPU以外にも熱を出すパソコン内部の各パーツの効率的な冷却を図る直径12cmの大型SPS(System&PowerSupply)ファンと、外気を取り込んで冷却効率を上げる直径9cmのエアフローファンの搭載などの改良が加えられた。また、PCI Express x16スロットに搭載したグラフィックスアクセラレーターATI RADEON X600 PROには低速回転のファンを搭載したモデルを、HDDもシーク音の残響ノイズを低減する加工を施した“サイレント方式HDD”を、それぞれ採用するなどして、システム全体の低騒音設計を徹底している。具体的な騒音レベルは現在同社で計測中だが、「フル稼働時でも、通常の空冷システムの待機状態より静か(約30dB)になる」と、同社開発担当者は自信を見せている。

そのほかの主なスペックは、PC4300対応DDR SDRAMを標準512MB、最大2GBまで増設可能。通信機能は10/100/1000BASE-T対応Gigabit Ethernet、K56flex&V.90対応の56kbpsファクスモデム、およびIEEE 802.11a/b/g準拠(SuperA/G対応)の無線LAN機能(上位機種のみ)を搭載。インターフェースはUSB 2.0×5(本体側、液晶ディスプレー側にはUSB 2.0×3)/IEEE 1394/シリアル/パラレル/DVI-I&アナログRGB/PS/2×1/コンポジットおよびS-Video入力/オーディオ入出力、など。

拡張スロットはPCI Express x16×1(空き0)、PCI Express x1×1(空き1)、PCI×3(デジタル放送対応モデルは空き0、下位機種は空き1)、PCカード(TypeII×2またはTypeIII×1)、SDメモリーカード/メモリースティック(PRO)/xDピクチャーカード対応のトリプルメモリースロット×1を搭載。

本体サイズと重量は、幅173×奥行き450×高さ380mm/約15kg。消費電力は最大250~252W/標準109~128W。付属ソフトは、『MediaGarage 2.0』、『SmartVision 2.3』、『データトラベリング Ver.2.0』、『BeatJam for NEC』など。

『VZ500/AD』
Athlon 64搭載の水冷デスクトップ『VZ500/AD』

VALUESTAR TZは、CPUがAthlon 64 3000+の1機種に集約(従来は同 2800+と3200+の3機種を用意)したもので、地上アナログ放送の視聴&録画には対応するが、地上デジタル放送&BS/CSデジタル放送受信機能は持たない。

そのほかの主なスペックは、PC3200対応DDR SDRAMを標準256MB、最大2GBまで増設可能。通信機能は10/100/1000BASE-T対応Gigabit Ethernet、K56flex&V.90対応の56kbpsファクスモデムを搭載。インターフェースはUSB 2.0×5/IEEE 1394/シリアル/パラレル/DVI-I&アナログRGB/PS/2×1/コンポジットおよびS-Video入力/オーディオ入出力、など。

拡張スロットはAGP×1(空き0)、PCI×4(空き2)、PCカード(TypeII×2またはTypeIII×1)、SDメモリーカード/メモリースティック(PRO)/xDピクチャーカード対応のトリプルメモリースロット×1を搭載。

本体サイズと重量は、幅173×奥行き450×高さ380mm/約15kg。消費電力は最大236W/標準78W。付属ソフトは、『MediaGarage 2.0』、『SmartVision 2.3』、『データトラベリング Ver.2.0』、『BeatJam for NEC』など。



CPUやメモリーを増強して、より快適なレスポンスに
――VALUESTAR F&VALUESTAR S

ファミリー向けのコンパクトデスクトップ『VF700/AD』
ファミリー向けのコンパクトデスクトップ『VF700/AD』

家族で1台のパソコンを共有するシーン想定した家庭向けモデル“VALUESTAR F”(1機種)と、2人暮らしのシンプルな家庭に置かれることを想定したスマートな液晶一体型デスクトップ“VALUESTAR S”(2機種)は、夏モデルからそれぞれ標準搭載メモリーの増加(VALUESTAR F、256MB⇒512MB)、CPUの高速化(VALUESTAR FはCeleron-2.70GHz⇒Celeron D 330、VALUESTAR SはCeleron M-1.20GHz⇒Pentium M 725またはCeleron M 320)およびHDDの増加(VALUESTAR S、約160GB⇒約200GB)を図ったマイナーチェンジモデルだ。

NECではこのスペック変更について、「家族みんなで切り替えて使っても、すばやく自分専用の環境に切り替わるように」(VALUESTAR F)、「AVをより楽しむために」(VALUESTAR S)と説明する。



2人暮らし向けの液晶一体型デスクトップ『VS770/AD』
2人暮らし向けの液晶一体型デスクトップ『VS770/AD』

そのほかのスペックは従来から変更なく、VALUESTAR FはPC3200対応DDR SDRAMを標準512MB、最大2GBまで増設可能。VALUESTAR SはPC2700対応DDR SDRAM256MBを標準搭載し、最大1Gまで増設可能。通信機能は共通で、10/100BASE-TX対応Ethernet、K56flex&V.90対応の56kbpsファクスモデムを搭載。インターフェースは、VALUESTAR FがUSB 2.0×6/IEEE 1394/パラレル/DVI-I/PS/2×1/コンポジットおよびS-Video入力/オーディオ入出力、など。VALUESTAR Sは、USB 2.0×3/IEEE 1394/コンポジットおよびS-Video入力/オーディオ入出力、など。

拡張スロットは、VALUESTAR FがPCI×2(空き1)、PCカード(TypeII×2またはTypeIII×1)、SDメモリーカード/メモリースティック(PRO)/xDピクチャーカード対応のトリプルメモリースロット×1を搭載。VALUESTAR SはPCカード(TypeII×2またはTypeIII×1)とトリプルメモリースロット×1を搭載する。

本体サイズと重量は、VALUESTAR Fが幅100×奥行き366×高さ332mm/約9.5kg。VALUESTAR Sは幅507×奥行き225×高さ383mm/約15kg。消費電力は、VALUESTAR Fが最大197W/標準92W。VALUESTAR Sが最大125~133W/標準88~90W。ソフトはほかの秋モデルと同様で、『MediaGarage 2.0』、『SmartVision 2.3』、『データトラベリング Ver.2.0』、『BeatJam for NEC』などが付属する。



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