アップルコンピュータ(株)は本日から『iPod mini』の販売を開始した。昨年11月、東京・中央区の銀座にオープンした“アップルストア銀座”の前には、猛暑のなか当日購入を希望する約1500人もの列ができた。
“アップルストア銀座”から続く長蛇の列 |
9時15分。スタッフが人数を数え始めた。開店までに約1500人が並んだ |
店舗の開店時間は10時だったが、9時の段階ですでに500人が並んでおり、待ちくたびれたのか座って待っている人を多く見かけた。そんななか9時15分には、スタッフが並んでいる人数を数え始め、ミーティング中の店舗内ではiPod miniの絵がプリントされたお揃いの黒いTシャツを着たスタッフが、「とにかく楽しもう!」とテンションを上げていた。
購入できるiPod miniは1人2台までとなっていたが、この日店舗に用意されていた在庫は千数百台(アップルコンピュータ(株)広報)。「結構2台購入していく人がいるので、夕方までには完売する見込み」と広報ではコメント。iPod mini Dock(5040円)も一緒に購入していく人が多かったのが印象的だった。
スタッフはiPod miniのTシャツで統一。外で並んでいる人数が1000人を超えたと アナウンスされると、スタッフから歓声と拍手が… |
10時になってオープン。混雑を避けるための、数回にわけて客の誘導を行なっていた |
念願のiPod miniを受け取る客。購入できるiPod miniは1人2台まで。 |
4階では先着1000名にiPod miniのクリックホイールをデザインしたTシャツがプレゼントされた |
現場にかけつけた米アップルコンピュータ(Apple Computer)社マーケティング担当バイスプレジデントの前刀禎明氏 |
現場には22日の“iPod mini press event”でスピーチを行なった米アップルコンピュータ(Apple Computer)社マーケティング担当バイスプレジデントの前刀禎明氏や米アップルコンピュータ社ワールドワイドiPod担当プロダクトマネージャーのダニカ・クリアリー(Danika Cleary)氏もかけつけた。前刀氏は長蛇の列を見ながら「予想以上の大成功だ」と満足げ。「米国での人気色は、シルバーとブルー。日本でも同じようだ」とコメントした。「今回の製品はソニー(株)の製品と比べられることが多かったが…」との質問に対し、氏は「我々は(収録できる曲数という)数のギミックだけで勝負するつもりはない」としてiPodとiTunesの使い勝手の良さをアピールした。iPod miniがMDユーザーもターゲットにしていることに関連し、ソニーがHi-MDもアピールしていることについて聞くと、「ソニーはハードディスクウォークマンやHi-MDなどいろいろ宣伝しているが、究極の1台がない」と強気のコメントをした。