日本HP/キヤノン
オープンプライス(PSC 2550 Photosmart Directplus価格:4万7040円前後)
4万4800円(PIXUS MP370 実売価格:2万9000円前後)
- 03-5304-6660(日本HPカスタマー・インフォメーション・センター)
- http://www.hp.com/
- 0570-01-9000(キヤノン お客様相談センター)
- http://cweb.canon.jp/
日本HP「PSC 2550 Photosmart」の『GOOD』と『BAD』
『GOOD』- FAX機能などが搭載されており、SOHO向けの製品として高く評価できる。
- また液晶モニタに操作手順が表示されるのは使いやすい。
- ADFがついていないところが残念。大量の原稿を一括して送信したいときには、やや大変だ。
- SOHO向けならば、この機能も搭載してほしかった。
●【省スペース設計】 日本HPのハイエンドモデルの「PSC2550」。前面での給排紙なので、設置場所の後ろにスペースを必要としない。 |
複合機への注目が高まっている。最近ではプリントやスキャン機能だけではなく、FAXやカードリーダー機能、果てはADF機能が搭載されているものも登場しており、複合機はより機能の集約化が進んでいる。
今回は高機能モデルである、HPの「PSC 2550 Photosmart」(以下、PSC2550)と、エントリーモデルであるキヤノンの「PIXUS MP370」(以下、MP370)で、どのような差があるのか見ていこう。
●【液晶モニタはチルトが可能】 液晶モニタはこのように起こすことができるため、操作しやすい。(PSC 2550 Photosmart) | 無線LAN機能を標準搭載。(PSC 2550 Photosmart) |
まず入力部分であるスキャナ機能は、どちらも16Bit入力で原稿サイズがA4までに限られており、解像度は1200dpiだ。この1200dpiは、現在、複合機では主流となっている。写真などの高精細な反射原稿の入力にも、充分対応できるだけの性能を持っていると言えよう。最近の反射原稿スキャナと比べて劣っているのは、それこそ透過原稿ユニットがオプションでも用意されていないくらいだ。上から原稿を押さえ込むための蓋の部分は、MP370は単純なヒンジになっているが、PSC2550はヒンジ部分が可動式になっており、雑誌などの原稿の厚みがあるものにも対応できる。
その高性能なスキャナから取り込まれたメタデータを出力するプリンタ部は、どちらも4800×1200dpiの解像度を持ち、PSC2550にいたっては6色カラーインクにも対応している。一方、MP370は従来の4色(Bkインクのみ顔料)ながら、最小2plのスーパーフォトノズルを採用しているので、フォトペーパーなどに出力してもクオリティに不満はない。注目は、どちらにも写真を簡単にプリントできるように、マークシート方式による印刷画像の指定機能が搭載されている点だ。また、PSC2550では、搭載されている2.5インチ液晶で画像を確認しながらの作業もできる。このあたりは、さすがハイエンドモデルである。