PSC 2550 Photosmart／PIXUS MP370

PSC 2550 Photosmart／PIXUS MP370

キヤノン「PIXUS MP370」の『GOOD』と『BAD』

『GOOD』

• プリントエンジンがよいため、写真印刷をしても気にならないくらい品質が高い。
• 家庭用として使うのならこのタイプがベスト。

『BAD』

• メモリリーダー部のカバーがやや邪魔に感じる。
• 埃が侵入するのを防ぐためだとは思うが、ちょっと気になる仕様だ。なくてもいいのでは？

両機種の特徴――無線LAN＆FAXモデム標準
vs. 高画質なプリントエンジン採用

●【カードリーダーも付属】　キヤノンのエントリーモデルのキヤノン「MP370」。写真ではカバーで隠れているが、この下には各種カードに対応したメディアスロットが配置されている。デジカメで採用されているメディアは、アダプタを使用すれば全てに対応する。／●【ピクトブリッジ対応】　PictBridge(ピクトブリッジ)対応なので、このUSBコネクタにデジカメから直接画像データを読み込ませてプリントアウトできる。／●【画質は満足のいくレベル】　2plのスーパーフォトノズルと1200×2400dpiスキャナ解像度は、複合機ながら写真画質のプリントアウトを出力する。

　さて、どちらも便利な機能が満載で、細かな部分でしか差はない。しかし、PSC2550が、さすがはハイエンドモデルと思わせるのは、無線LANにも対応している点だ。プリンタに固定のIPアドレスを割り振ることで利用できる。最近は家庭内で無線LANを利用しているユーザーも多いと思われるが、一度この便利さを味わうとなかなか有線による接続には戻れない。

　また、PSC2550にはFAXモデムが搭載されているので、FAXとしても利用できる。1台で4役もこなせるのは、ハイエンド機の強みといえるだろう。

●【こなれた操作部】　コピー、スキャン、プリントそれぞれ独立したボタンが配置されていて操作にはPCを必要としない。モノクロ、カラーの基本的な操作はひと回り大きめのボタンでわかりやすくなっている。

　では肝心のプリント品質はというと、エントリーモデルのMP370のほうがクオリティ的には一日の長があるようだ。多機能と印刷品質はイコールにはならない。

　価格の差は装備されている機能差になるが、基本的なスペックではあまり差がでない。FAX機能などが不要というユーザーは低価格モデルを、SOHOなどの用途に考えているのならハイエンドモデルを購入すれば、満足できるはずだ。

ほかにもある注目の複合機

【1台6役の多機能機】
ブラザー「MFC-3820JN」

1台にFAXやコピー、スキャナなどの機能を詰め込んだSOHOモデル。ネットワーク機能なども搭載している。価格5万4800円(実売価格4万円前後)。

メーカーウェブサイト：http://www.brother.co.jp/

【ADFを搭載したスタンドアローンモデル】
レックスマーク「X6170」

スキャナ部はCCDタイプのものを使用。CISタイプのものよりも被写体深度が深く、雑誌などの見開きコピーなどにも役立つ。価格5万9800円(実売価格：4万円前後)。

メーカーウェブサイト：http://www.lexmark.co.jp/

【「つよインク」搭載のオールインワンモデル】
エプソン「PM-A850」

スキャナ部は2400dpi、プリンタエンジンは、今年採用された退色に強い「つよインク」を搭価格：オープンプライス(実売価格：4万円前後)。

同社ウェブサイト：http://www.epson.co.jp/

PSC 2550 Photosmartの主なスペック
製品名	PSC 2550 Photosmart
スキャン機能	光学解像度1200×2400dpi
階調	入力RGB各色16bit
印刷品質	最高4800×1200dpi
インク	6色／4色
FAX通信規格	G3
記録紙	A4～A6／L判、2L版／長形3号、4号
サイズ	466(W)×373(D)×213(H)mm
重量	8.7kg

PIXUS MP370の主なスペック
製品名	PIXUS MP370
スキャン機能	光学解像度1200×2400dpi
階調	入力RGB各色16bit
印刷品質	最高4800×1200dpi
インク	4色
FAX通信規格	――
記録紙	A4～A5／レター、リーガル／はがき／洋形封筒4号、6号 ／長形封筒3号、4号
サイズ	454(W)×358(D)×249(H)mm
重量	約8.0kg