- 今までの複合機の常識を破る、最新の印刷エンジンを搭載している。
- サイズがほかの複合機に比べて小さい。
- 前面に用意されているメディアスロットは4つも必要なのか? TypeIIのPCカードスロットが1つ用意されていれば問題ないはず。
●【大量にセットできる用紙カセット】 下段が用紙カセットで、上段が排紙トレイだ。用紙カセットには、普通紙で100枚の用紙をセットできる。/●【写真画質を実現】 インクエンジンは同社の「dj5550」相当のものを使用。1滴4plのインクで印刷可能だ。 |
●【インクの交換も簡単】 インク交換時にはスキャナ部を持ち上げると簡単に開くような仕組みとなっている。6色時には、黒インクを搭載する部分に中間色のインクをセットする。 |
プリンタメーカーの視野はプリンタ、スキャナ、コピー機能などを搭載した複合機にシフトし始めている。ただ、まだ比較的市場が小さいことから、スペック的には最新のものと比べて1世代前の印刷エンジンを搭載し、価格を安価に抑えたものが多い。このあたりが市場での複合機の評価が低い原因であるのだが、どうしても価格とのバランスを考えるとそのような構成になるという。
日本ヒューレット・パッカードは、この拡大を始めた市場に狙いを定めて新製品を投入した。しかも複合機の弱点といわれたプリンタエンジンに最新のもの(同社の「dj5550」相当)を搭載したモデル――「psc 2150」――である。プリンタヘッドは6色を採用しており、最高でモノクロ17枚/分、カラー12枚/分、1滴4plでの印刷が可能となっている。ただ他社の最新エンジンは2plが主流となっているため、多少プリントされる画質に不安を覚えるかもしれないが、6色インクと「hp digital photography」と呼ばれる画像エンジンのおかげで、その出来栄えには目を見張るものがある。また、本体背面にはハガキからA4サイズまで対応した自動両面印刷モジュールが搭載されており、他社の製品にはない使い勝手のよさがある。
●【両面印刷も可能】 背面には両面印刷ユニットが標準搭載されている。紙詰まりのときには、2カ所のボタンを押すだけで簡単に取り外せる。 |
●【メディアスロットを標準搭載】 メモリースティック、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(TypeII対応)、SDメモリーカードのスロットが4つ用意されており、ダイレクトプリントやリード・ライトに対応している。 | ●【簡単操作のコントロールパネル】 コピーや拡大/縮小も通常のコピー機と操作はまったく同じだ。必要最小限のボタン類で構成されているのは好感が持てる。 |
スキャナ部は1200dpiでのスキャンが可能となっており、最大A4サイズまで対応。また、本体前面部にはメモリースティック、スマートメディア、コンパクトフラッシュ(TypeII対応)、SDメモリーカード専用のスロットが用意されており、ダイレクトプリントも可能だ。今後主流になる複合機を購入するなら、迷わず「psc 2150」をオススメする。
psc 2150の主なスペック | |
製品名 | psc 2150 |
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【プリンタ部】 印刷品質 |
4800×1200dpi(4色/フォト用紙使用時) |
印字スピード | モノクロ:17ppm カラー12ppm(A4) |
【スキャナ部】 光学解像度 |
1200×2400dpi(RGB各色16bit入力/8bit出力) |
対応用紙サイズ | A4~レター、はがき(普通紙100枚給紙可能) |
インターフェイス | USB 1.1、メモリースティック、スマートメディア、CF TypeII、SDメモリカード |
対応OS | Windows 98/Me/2000/XP、Mac OS 9.1以降、Mac OS X 10.1以降(10.2には2003年初旬対応予定) |
サイズ | 463(W)×400(D)×220(H)mm |
重量 | 約8.85kg |