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【特別企画】CGアーティストの仕事場拝見!ギガビット環境の実力は?

2003年09月30日 00時00分更新

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ギガビットイーサネットコントローラ搭載のマザーが続々秋葉原で販売開始となったのは昨年の秋くらいからのことである。毎回注目されるインテル純正のマザーボードに目を向けてみると“E7505”チップセット搭載Xeon用マザーボード「SE7505VB2」が販売開始となっている。今年7月にインテルは、L3キャッシュ1MBのXeon-3.06GHzを発表したが、これと時を同じくして同CPU搭載システムの販売も始まった。これらのシステムには前述の「SE7505VB2」を搭載したものも多い。一方で、ギガビットネットワークカードの価格もこなれてきており、まさにギガビット環境は身近なものになったといえるだろう。

今回はこのギガビット+Xeonで環境を構築しているユーザーとして富田拓朗氏を取材した。富田氏は7~8年前からCG制作に関わり、手がけた作品は日本賞 文部大臣賞やNewYork 3Dimentional Awardを受賞するなど世界の舞台で評価を受けているCGアーティストのひとりだ。



富田拓朗氏

そもそも、記者と富田氏の出会いは5年前にさかのぼる。雑誌の扉用CG制作を依頼した時に挨拶がてら事務所を訪れたのだが、当時でさえレンダリング・モデリング用マシンであるIBM製『Personal Computer 300XL』をはじめ、『Gateway P5200』、ファイルサーバーマシン『Be603E/133Dual』など6台のマシンを、アシスタントと2人しかいない事務所で稼動させていた。富田氏はアーティストでありエンジニアであり、PCのヘビーユーザーでもあった。それから数年を経て、環境は随分変化した。携帯電話関連開発会社のセーバー株式会社を新たに設立し、CGばかりでなくWEB3Dテクノロジーや世界初の携帯向け動画の自動変換サーバー「mini-it BB」などを手がけている。自宅のマシン環境もXeon系のハイエンド自作マシンなど8台に変化した。



■富田拓朗氏プロフィール:セーバー株式会社 代表取締役 COO、CGアーティスト、エンジニア。6歳でTK80BSを組み立て、2台目にて完成させる。そこからひたすらにアセンブラの世界へと、のめり込む。中学生時代には80系アセンブラ、C、CP/M、などを使い、高校生時代にC++を使ったはじめてのレンダラーモジュールプログラムへ取り組む。その後Lispへと心移りもするも、C++ライクなオブジェクティブな世界を指向する。両親ともがアーティスト(父はアートディレクター、美術大学客員教授。母はファブリックアーティストならびに油絵画家)だったことも手伝ってアートに囲まれて幼少時を過ごす。CGアーティストとしてはテックビーイング誌の表紙やODNサービスのパンフレットなどを手がける。

今回紹介させていただく環境は、富田氏が数日前から導入を開始した環境である。事務所とは別に、サブシステムともいうべきネットワーク環境でテストを兼ねながら、実作業をこなしている。果たしてその効果のほどはどの程度のものなのだろうか?(次のページから富田氏への直撃レポートを紹介する)

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