常に持ち歩いて撮影したい製品はこれだ!
3機種をしばらく持ち歩いていろいろと使ってみた感触では、“画素数ではデジタルカメラと同等”と言ってもそれぞれジャンルが異なる製品だけあって、使い方そのものは大きく違ってくる。
DSC-U30は純粋にデジタルカメラとして作られているだけあって画質/撮影時の操作性ともにベスト |
DSC-U30は純粋にデジタルカメラとして作られているだけあって画質/撮影時の操作性ともにベストといえる。ほかの機種がパンフォーカスなのに対して、唯一オートフォーカスを装備することにより細部の描写も良好なほか、取り出してから撮影するまでワンアクションという手軽さ、起動時間が約1秒というクイック感も非常によい。
従来、片手でメールを打つのと同様の“やや無理のある撮影ポジション”が一般的だったカメラ付き携帯電話であるが、SO505iはデジタルカメラ的な操作性を基本デザインに取り入れることで、安定したホールド感や撮影操作が可能になり、カメラ付き携帯電話のターニングポイントとなりうる製品になっている。一方、本来PDAであるクリエPEG-NX80Vは、SO505iのようなカメラ的撮影スタイルを取れず、撮影するためレンズ部を回すといった“操作が煩雑”なきらいがあるのが残念なところではある。もちろん携帯電話やPDAを普段から持ち歩く人にとっては、撮影デバイスをもうひとつ余分に持つよりもそれぞれに内蔵された撮影機能を使いたいという気持ちもあるが、ポケットから取り出して気軽にスナップ撮影という点ではやはりDSC-U30にはかなわない。
SO505iやPEG-NX80V(写真)の大型液晶は非常に見応えがあり、撮影するだけがデジタルカメラの機能でないことを実感させてくれる。 |
1280×960ドットで撮影した写真も、“iショットSサイズ”にリサイズして送信可能 |
モバイルユースの撮影機器という共通点はあるものの、デジタルカメラ/携帯電話/PDAと、それぞれの製品ごとに得手不得手がある。撮影するだけでなく、画像をどう閲覧するのか、はたまた送信するのか、送信相手は携帯電話なのかPCなのか、など用途はさまざま考えられる。撮影品質が最優先ならばデジタルカメラであるDSC-U30となるわけだが、通信手段や単体での閲覧性を考えればSO505iの手軽さ、PEG-NX80Vの自由度の高さも大きな魅力だろう。単にデジタルカメラ入門機/普及機としてこれらの端末を見るのではなく、それぞれの特徴を活かした使い方を想像しながら選んでほしい。