PostgreSQLクラスタ? 『QueryMaster』
ターボリナックスブースでは、ほかに20日に発表されたばかりのデータベース統合ソフト『QueryMaster』を展示していた。
『QueryMaster』管理インターフェイス。 |
『QueryMaster』を使用したシステム。ここからデータベースにクエリを送り、管理インターフェイスでリアルタイムに処理状況を把握できるというもの |
『QueryMaster』は、複数のPostgreSQLデータベースにクライアントからの要求をロードバランスするソフトウェア。システムはロードバランスを行なう“QueryMasterサーバ”と、複数のPostgreSQLデータベースで構築される。更新などのクエリはすべてのデータベースにブロードキャストされるため、各データベースは常に同じデータを持つ。一方、検索などのクエリは個々のデータベースに送られるため、高速な実行が可能。『Oracle9i RAC』と異なり、ストレージを共有せず、各データベースが同じデータを持つことになるため、データの信頼性が高いのが特徴だ。また、既存のPostgreSQLとクライアントの間に“QueryMasterサーバ”を設置するだけで冗長化でき、接続インターフェイスの書き換えなどは特に必要ないそうだ。
価格はロードバランサ“QueryMasterサーバ”2台とデータベース3ノードの『QueryMaster MicroEdition』が676万4000円。
PostgreSQL+Symfoware=PostgreSQL Plus?
富士通(株)のブースでも、PostgreSQL関連の展示が行なわれていた。こちらはPostgreSQLのデータベースエンジン部分を同社の『Symfowre』に置き換えた『PostgreSQL Plus』だ。
『PostgreSQL Plus』は、VACUUM処理の必要がないことなどにより、PostgreSQLと比べで動作が速いことがおもな特徴。展示されていたのは開発中のバージョンだったが、PostgreSQLの倍以上の性能になるという。
『PostgreSQL Plus』のデモ。PostgreSQLと『PostgreSQL Plus』に同時にクエリを送り、レスポンスがかえってくる時間を表示するというもの |