AGP 8xは2003年の標準スペックになる!
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「AGP 3.0(AGP 8x)」解説(from 月刊アスキー)。画像をクリックすると当該記事に移動します。 |
ビデオカード専用のスロットとして装備しないマザーボードのほうが珍しくなったAGPスロット。このAGPにおける最新かつ最速の動作モードがAGP 8xだ。VIA「Apollo KT400」をはじめ、「SiS648」「nForce2」などサードパーティ製チップセットがまず先に対応を進めている。一方、Intelは主力の「i845PE/GE」ではまだ未対応だが、ワークステーション用の「E7205」(開発コードネーム:Granite Bay)で対応した。AGP 4x対応が今のビデオカード/マザーボードの常識になっているように、2003年にはAGP 8xが当たり前になるだろう。
では、AGP 8xになると何がすごくなるかというと、単純にデータ最大転送速度が大きくなるのだ。AGPはバス幅が32bitでベースクロックは66MHzで動作しているが、クロック1回あたり1度のデータ転送を行うAGP 1x(266MB/秒)からスタートし、その2倍速のAGP 2x、4倍速のAGP 4xと進化し、8度速のAGP 8xでは2.1GB/秒の帯域を持つにいたった。3Dゲームなどでは大量のテクスチャデータをメインメモリから転送する必要があるが、その際に有利になる。
今の効果は大きくないが
AGP 8xがあって損はない
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新たにAGP 8xに対応したNvidia「GeForce4 Ti4200-8X」を搭載する「WinFast A280LETD MyVIVO」。元々はAGP 4xまで対応のビデオチップなので、AGP 8xの効果はさほど大きくない。 |
AGP 8xに対応したビデオチップは、ATIのRADEON 9700などブランニューの製品以外に、Nvidiaの「GeForce4 Ti4200」や「GeForce4 MX440」にAGP 8x対応バージョンが存在する。ただ、現状のビデオチップとベンチマークプログラムでは、AGP 4xとAGP 8xでの差がハッキリ生じていない。AGP 8xの性能を生かすには、Nvidiaの次世代ビデオチップ「GeForce FX」(NV30)をはじめとする、より強力な3D性能を持つビデオチップが必要となりそうだ。その準備として、今からAGP 8x対応のマザーボードを購入しておくことは決して損ではない。
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●わずかながらAGP 8xの効果が出た! |