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初のSerial ATA RAIDカードが発売!パラレル変換アダプタ同梱

2002年07月18日 20時51分更新

文● 小磯

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販売中

 ATAPIのフラットケーブルを駆逐する使命を帯びた、Serial ATAインターフェイスカードがついに姿を現した。Serial ATAインターフェイスカードとして史上初登場となる、HighPoint製の2ch Serial ATA RAIDカード「RocketRAID 1520」の販売が一部ショップで始まっている。実売価格は1万9800円。



シリアルとパラレルの比較

 現在一般にATAと呼ばれている規格では、40線フラットケーブルを利用する8bitパラレル(16bit)転送方式を採用する。たとえばUltra ATA/100では8bit(=1Byte)のデータ幅×2をそれぞれ25MHz駆動させることで最大転送速度100MB/秒を確保した。しかし、Ultra ATA/66が一般化した際、信号線の間に40本のグラウンド線を配置することで80芯となった新型ATAPIケーブルの利用が必須となったように、現在のパラレルインターフェイスは高クロック化にともなう同期の難しさなど、仕様上の限界が見えてきてもいる。データ線を増やせば高速化できるものの、その場合には信号線間の相互干渉や、単純に信号線が増えることによるコスト増の問題も生じてしまう。



Serial ATAロゴ
Serial ATAの規格ロゴ

 それを解決すべく登場してきたのがSerial ATA(シリアルATA)だ。これはSeagateやMaxtorといった主要HDDベンダやIntelなどからなる“Serial ATA Working Group”が策定するATA規格で、1bitのデータ幅を高クロックで転送するというもの。Serial ATA第1弾の規格は“Ultra SATA/1500”と定義づけられており、1.5GHzという、パラレル転送では考えられない高クロックによって、最大データ帯域幅は1500Gbit/秒(=187.5MB/秒)まで引き上げられた。エラー対策のパリティなどを除く実データ転送速度は150MB/秒で、これはUltra ATA/100のちょうど1.5倍だ。ちなみに、将来的にはデータ帯域幅が6000Gbit/秒まで引き上げられる見込みとなっている。



Serial ATAケーブル コネクタ
パッケージ同梱のSerial ATAケーブル×2。7芯なのを確認できる。折り曲げは非常に簡単

 シリアル化によってケーブルも大きく変わっており、フラットケーブルで40あるいは80芯必要だった信号線はグラウンド線を含めてわずか7芯となり、ケーブル幅は1cm程度と劇的に細くなった。ケーブル長の規格も従来のATAの45.72mm(18インチ)に対して1mと長くなったほか、取り付けられるデバイスの数も1ケーブルあたり1つになったため、80芯ケーブルをなんとか細くした、いわゆる“ATAPIスマートケーブル”と比べても格段に取り回しやすさが向上している。



初のSerial ATAインターフェイスカード「RocketRAID 1520」

RocketRAID 1520
「RocketRAID 1520」

 そんなSerial ATA対応としては初の製品となるRocketRAID 1520は、Serial ATAインターフェイスを2つ用意。それぞれにMarvell製のATA‐Serial ATA Bridge“88i8030”を搭載し、Ultra ATA/133対応のHighPoint自社製IDE RAIDコントローラ“HPT372A”と接続し、2chのIDE RAID環境を実現している。つまり、Serial ATAネイティブ対応というわけではないわけで、この点はやや残念だ。ちなみにRAIDレベルは0/1、そしてJBODをサポート。



シルク印刷 Serial ATAインターフェイス 接続
カード上のシルク印刷。「Serial ATA」の文字が躍っているBridgeチップと端子からなるSerial ATAインターフェイス。しばらくするとお馴染みになるのかもしれないSerial ATAケーブルを接続してみる
IDE RAIDコントローラ マニュアル スペック比較
IDE RAIDコントローラはHighPoint製の“HPT372A”RocketRAID 1520が“HPT372A UDMA/ATA133 RAID Controller”として認識されるとするマニュアルパッケージ裏面にあるスペック比較
RocketHead 100
2個同梱する「RocketHead 100」

 言うまでもなく、現在のところSerial ATAに対応するHDDは登場していないが、そんな状況に対処すべくRocketRAID 1520がパラレル‐シリアル変換アダプタ「RocketHead 100」を同梱しているのは見逃せないところ。Serial ATAがソフトウェアによって従来のATAをエミュレートできるようになっている仕様をうまく利用したというわけだ。対応HDDはUltra ATA/100/133のみとされている。Serial ATAインターフェイスを用いるからといって、Serial ATAのパフォーマンスを享受できるというものではないが、少なくともSerial ATAインターフェイスを使えるというのは、新しいモノ好きにはそれだけで十分に魅力的と言えるだろう。



接続イメージ Ultra ATA/100/133対応 All IDE hard disk compatible
RocketHead 100接続イメージ。電源コネクタ変換ケーブルも付属するRocketHead 100がUltra ATA/100/133のみの対応だとするマニュアル一方ですべてのIDE HDDをサポートするというパッケージ。矛盾しているが、おそらく“パラレルもサポート”と言いたいのだろう

 輸入した興隆商事いわく「ベンダの初回ロット品」。そのすべてが現在日本にあるとのことで、史上初のSerial ATA RAIDカードを世界中の誰よりも早く手に入れるなら、今週末が狙い目だ。


18日現在の価格情報
価格ショップ
\19,800高速電脳
コムサテライト3号店
\17,480クレバリー1号店(19日入荷、予価)
WonderCity(19日入荷、予価)
\17,799TSUKUMO eX.(19日入荷、予価)
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