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Linuxザウルスも登場! -第5回 組み込みシステム開発技術展レポート

2002年06月27日 00時00分更新

文● 阿蘇直樹

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モンタビスタソフトウェアジャパン『Nexterm SE』

モンタビスタソフトウェアジャパン(株)は、(株)イーエルティー、(株)ネクスタームと共同開発したシンクライアント『Nexterm SE』を展示していた。

『Nexterm SE』
『Nexterm SE』のデモ。基本的にWindowsサーバ上のアプリケーションのみを利用することを想定しており、シンクライアント側には接続用のソフトのみがインストールされている。

『Nexterm SE』は、OSに『MontaVista Linux』を採用したシンクライアント。これまで同じハードウェアにWindows CEを搭載したものが販売されていたが、ライセンス料のかからないLinuxを搭載したモデルへのニーズを受けて製品化された。『Citrix ICA Cliant』を標準で搭載しており、Windowsサーバ上にあるアプリケーションを利用する端末として提供される。担当者によると、サーバやアプリケーションを含んだシステムとして販売されるといい、受発注システムや官公庁の書類発行などの用途にカスタマイズして納入するという。今後は端末画面の表示色を増やす(現在は16色表示のみ)などして、学校での教育用端末などの用途にも販売するとしている。

アックス『ICE対応axLinux』とソフィアシステムズ『OS Analyzer for axLinux』など

(株)アックスは、同社が開発しているLinuxシステム『axLinux』と(株)ソフィアシステムズのICE(In Circit Emulator)を連携させることを14日に発表している。ICEに対応した『axLinux』と、エミュレータ上で動作する『axLinux』の実行トレースを表示する『OS Analyzer』が展示されていた。

『OS Analyzer』
『OS Analyzer』のデモ。ターゲット上でLinuxの実行を止めることなく、プロセスの遷移状態やCPU占有時間などを見ることができる。また、実行中のCPU命令に対応したプロセスを表示させることも可能だ。
UniSTAC II/J_Lite for ARM7
『OS Analyzer』に対応したICE『UniSTAC II/J_Lite for ARM7』。

アックスの担当者によると、これまで組み込みLinux開発においては、カーネルやデバイスドライバをデバッグする際に、一度システムを止めなければならず非常に面倒だったという。今回の製品を利用することで、システムを停止することなくデバッグが可能になったほか、ネットワークインターフェイスのないターゲットに対しても、JTAGインターフェイスが用意されていれば容易にフラッシュメモリを書き換えることなどが可能になるという。なお、(株)ソフィアシステムは、7月12日に組み込み開発環境に関するセミナーを無料で行なう。申し込みはWeb上から可能になっている。

また、(株)日立超LSIシステムズが販売を開始する『式神』を搭載したリファレンスボードや、セイコーエプソン(株)のマイクロコンピュータ『SIC38000』上で動作する『axLinux』などを展示していた。

『式神』搭載のリファレンスボード
『式神』搭載のリファレンスボード。OSは日立が提供する組み込みLinuxが使用されているという。
『SIC38000』リファレンスボード
『SIC38000』リファレンスボード。

横河ディジタルコンピュータ(株)『advicePLUS』

(株)イーエルティーのブースでは、先にご紹介した(株)ソフィアシステムズのICEのほかに、横河ディジタルコンピュータ(株)のICE『advicePLUS』を展示していた。

『advicePLUS』
『advicePLUS』のデモ。ターゲットデバイスはXScaleやARM、VRシリーズなど。ブートプロセスなど、ハードウェアに近い処理をソースレベルリアルタイムにモニターし、デバッグすることが可能になる。

横河ディジタルコンピュータ(株)は(株)イーエルティーに出資しており、組み込みLinuxの開発環境の提供を行なっている。横河ディジタルコンピュータの担当者によると、組み込みシステムの普及のためには開発環境の提供が必要であるとのことで、組み込みLinuxに対応したICE環境を用意することで、これまで主にハードウェアの開発を行なってきたエンジニアが容易にLinuxを利用したデバイス開発もできるようになるとのことだ。

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