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Linuxザウルスも登場! -第5回 組み込みシステム開発技術展レポート

2002年06月27日 00時00分更新

文● 阿蘇直樹

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6月26日から28日まで行なわれている、「第5回 組み込みシステム開発技術展」の組み込みLinux関連展示をご紹介する。

リネオ『Zaurus SL-A300』

(株)リネオは、24日に発表されたシャープ(株)のPDA『SL-A300』を展示していた。

『SL-A300』『SL-A300』。展示されていたのはROMバージョン0.28の開発版であり、製品版ではソフトウェアが変更される可能性がある。

『SL-A300』は、シャープの“ザウルス”シリーズ最新モデルで7月中旬の発売が予定されている。OSには『Embedix』、GUIは『Qtopia』を採用している。日本語化はシャープが行なっており、フォントや日本語入力などはこれまでの“ザウルス”シリーズの資産をベースに開発されている。

日本語入力日本語入力は手書き認識やソフトウェアキーボードを利用して行なう。漢字については、JIS第1、第2水準程度までなら問題なく利用することが可能だ。フォントについては、フリーの日本語フォントは13pt程度のものしかないが、『SL-A300』では5pt~12pt程度までの日本語フォントが用意されており、レイアウトが崩れたり文字がつぶれて見えなくなるといったことはなかった。

アプリケーションについては、『HancomMobileWord』、『HancomMobileSheet』、『Jeode』、7桁郵便番号辞書がバンドルされるほかに、ノルウェーTrolltechやリネオからも開発環境やターミナルがダウンロード提供されるようだ。メディアプレーヤやゲームなどについては今のところ未定。ソフトウェアやLinuxシステムのアップデートは、SDメモリカードやMMCカードを利用する形になるとのことだ。

メニュー画面メニュー画面。現在登録されているアプリケーションはデフォルトでインストールされているもののみ。この状態で、RAM64MBのうち、ユーザー領域は23MBが確保される。シャープではユーザデータは基本的にSDメモリカードやMMCカードに保存して持ち運ぶことを想定しているとのことだ。
ファイルマネージャファイルマネージャ画面。ユーザーのホームディレクトリを表示している。SDメモリカードなどを挿入すると、自動的にmountされ、アクセス可能になる。ターミナルはデフォルトでは用意されないが、将来的にダウンロード可能になる予定だ。

PCとの接続にはUSBケーブルまたはクレードルを使用する。データのやりとりは独自プロトコルを使用してシリアル接続するのではなく、ネットワーク接続として認識させる形になっている。そのため、ユーザーは『SL-A300』に対してIPアドレスの設定を行なわなければならない。リネオの担当者によると、OEM版のWindowsなどのなかにはネットワークデバイスを複数使用できないものがあるといい、製品版では接続方法が変更される可能性もあるとのことだ。

PCとの接続設定『PCリンク設定』画面。PDA名とIPアドレスを入力しなければならない。ポート番号はすでに設定されているとのこと。デフォルトでローカルIPアドレスが設定されているとのことだが、LANなどに接続されたPCとリンクする場合には再設定が必要になるおそれもあるため、IPアドレスは設定可能になっている。

リネオの担当者によると、同社は『SL-A300』開発だけでなく、米国で販売されている『SL-5500』の開発にも携わっており、国内向けのキーボード搭載モデルを共同で開発することもあるという見方を示した。

米国版ザウルス『SL-5500』も展示されていた。メディアプレーヤやゲームなど、豊富なアプリケーションが動作している。

ソースコードの公開については、シャープからWeb経由で公開されるだろうとのことだった。しかし、SDメモリカードやMMCカードは仕様を公開することができず、デバイスドライバなど一部のソースコードを切り分けた形で提供されるため、製品出荷とソース公開の時期がずれるおそれもあるようだ。

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