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EDiCube MX1700HTV

EDiCube MX1700HTV

2002年08月27日 00時00分更新

文● 伊藤 裕也

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EDiCube MX1700HTV

エプソンダイレクト

15万円

コストパフォーマンスの高さが魅力のエプソンダイレクト「EDiCube」ブランドに、スリムなデザインの筐体を採用したコンパクトデスクトップ「EDiCube MX」が登場した。ここでは、TVの視聴・録画機能を搭載する「MX1700HTV」を紹介する。

AV機能のさらなる強化で
TVの視聴や録画にも対応

本体前面 本体背面
写真1、2 EDiCube MX1700HTV本体の前面と背面。USB 2.0ポートが前面と背面に2つずつ搭載されている。FDDは未搭載で、USB接続の外付けタイプがオプションで用意されている。

 エプソンダイレクトの「EDiCube MX」は、低い価格設定をウリにした同社のコンパクトデスクトップ「EDiCube BB100」の後継にあたるシリーズ。従来のBB100ではCPUにAthlon/Duronを搭載していたが、MXではPentium 4/Celeron(Willametteコア)を採用、それとともにチップセットも「KLE133」(VIA)から「i845G」(Intel)へ変更されたのが今回のMXシリーズ全機に共通する特徴だ。
 「MX1700HTV」はシリーズの中でも最上位モデルのひとつで、DVD+RW/+RドライブにMPEG2対応のTVチューナ・ビデオキャプチャデバイスを搭載、AV関係の機能が充実している(ハードウェア構成は同一でOSにWindows XP Professionalを搭載した「MX1700PTV」もある)。

本体内部
写真3 薄型の本体で効率よくPentium 4/Celeronを冷却するために、ヒートシンクに対して横から風を当てる新しい仕組みを採用。
 基本スペックはCPUがPentium 4-2.2GHzで、チップセットは前述のとおりi845G。メモリは256MBのDDR SDRAMを搭載する。ビデオについてはチップセット内蔵の機能を利用しており、HDDは80GB。光メディアドライブは、DVD-ROM読み出しが8倍速でDVD+RW/+Rの2.4倍速記録・書き換えが可能(CD-R/RWメディアの書き込み・書き換えにも対応)。なお、BB100では本体に内蔵していたFDDがオプション(USB接続の外付け)となっており、その場所には新たにPCカードスロット(TypeII×1)を搭載している(写真1、2)。また、USBポートはすべてUSB 2.0対応だ。



TVチューナカード
写真4 TV表示・録画機能は、ピクセラのTVチューナ搭載ハードウェアMPEG2エンコーダ「PIX-MPTV/U1W」(エプソンダイレクト仕様)で実現している。なお、写真はチップが見えるようにファンを外して撮影したもの。
 MX1700HTV最大の特徴であるTVの視聴・録画機能は、ピクセラのTVチューナ付きハードウェアMPEG2エンコーダ「PIX-MPTV/U1W」(静穏ファンを採用したエプソンダイレクト仕様)によって実現されている(写真4)。入力端子はビデオがS-VIDEO×1とコンポジット×1、前面にIEEE1394(4ピン)×1で、オーディオはステレオ2ch(RCA×2)、それにアンテナ端子がひとつという構成。ビデオ出力端子はないものの、入力に関しては一通り揃っている格好だ。
 TV番組の視聴や録画はエプソンダイレクトオリジナルの「Symphovision」(図1)というソフトウェアで行う。TVの視聴はタイムシフト対応で、iEPGによる録画予約も可能だ。録画できるビデオフォーマットはMPEG2とMPEG1。MPEG2の場合、フレームサイズは最大720×480ドット、ビットレートは最大12Mbpsまで設定可能となる。なお、ファイルサイズを節約できる可変ビットレート(VBR)にも対応している。



Symphovision
図1 TVプログラムの視聴・録画ソフト「Symphovision」。タイムシフト再生は映像の一時停止に、蓄積した映像の早送り・巻き戻しに対応する。

録画キャビネット
図2 「録画キャビネット」では、録画したプログラムがひとめでわかるようになっている。
 録画したビデオクリップは「録画キャビネット」(図2)にまとめて収録され、サムネイル付きで内容が簡単に確認ができる。録画した動画ファイルのプレビューはもちろん、選択したプログラムをビデオ編集ソフトに渡したり、DVD記録メディアに対してDVD-Videoとして出力することもウィザードから簡単に可能だ。
 また、MX1700HTVではビデオ編集ソフトとして、エプソンダイレクトオリジナルの「Symphomovie」(図3)が付属している。Symphomovieは今まで同社のPCに付属していたDVベースのビデオ編集ソフト「DV Symphomovie」に、MPEG2ビデオクリップの入出力機能を追加したものである。



Symphomovie
図3 ビデオ編集ソフト「Symphomovie」。タイムラインという時間の軸に沿ってビデオクリップを配置することでビデオタイトルの作成を行う、タイムラインベースの編集ソフトだ。

 本体価格は15万円。15インチ液晶モニタ「EDT15AD」とのセットでは19万9800円となる。2つのPCIスロットはモデムカードとTVチューナ・キャプチャカードで使用しているため購入後の拡張性には乏しいものの、液晶モニタとセットで20万円を切る価格設定は大きな魅力だ。コストパフォーマンスを追及しつつもAV関連機能はキッチリ押さえておきたい、という方にお勧めしたい。

EDiCube MX1700HTVの主なスペック
製品名 EDiCube MX1700HTV
CPU Pentium 4-2.2GHz
チップセット Intel 845G
メモリ(最大) PC2100 DDR SDRAM 256MB(768)
ビデオチップ Intel 845G内蔵
HDD 80GB
光メディアドライブ DVD+R/RW(DVD+RW2.4倍速/DVD+R2.4倍速/CD-R12倍速/CD-RW10倍速/CD32倍速/DVD8倍速)
FDD オプション(外付け)
拡張スロット LowProfile PCI×2(空き0)
通信 モデム、LAN
モニタ
サイズ(W×D×H) 88×392×304mm
重量 約7.2kg
OS Windows XP Home Edition

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