コストパフォーマンスの高さが魅力のエプソンダイレクト「EDiCube」ブランドに、スリムなデザインの筐体を採用したコンパクトデスクトップ「EDiCube MX」が登場した。ここでは、TVの視聴・録画機能を搭載する「MX1700HTV」を紹介する。
AV機能のさらなる強化で
TVの視聴や録画にも対応
写真1、2 EDiCube MX1700HTV本体の前面と背面。USB 2.0ポートが前面と背面に2つずつ搭載されている。FDDは未搭載で、USB接続の外付けタイプがオプションで用意されている。 |
エプソンダイレクトの「EDiCube MX」は、低い価格設定をウリにした同社のコンパクトデスクトップ「EDiCube BB100」の後継にあたるシリーズ。従来のBB100ではCPUにAthlon/Duronを搭載していたが、MXではPentium 4/Celeron(Willametteコア)を採用、それとともにチップセットも「KLE133」(VIA)から「i845G」(Intel)へ変更されたのが今回のMXシリーズ全機に共通する特徴だ。
「MX1700HTV」はシリーズの中でも最上位モデルのひとつで、DVD+RW/+RドライブにMPEG2対応のTVチューナ・ビデオキャプチャデバイスを搭載、AV関係の機能が充実している(ハードウェア構成は同一でOSにWindows XP Professionalを搭載した「MX1700PTV」もある)。
写真3 薄型の本体で効率よくPentium 4/Celeronを冷却するために、ヒートシンクに対して横から風を当てる新しい仕組みを採用。 |
写真4 TV表示・録画機能は、ピクセラのTVチューナ搭載ハードウェアMPEG2エンコーダ「PIX-MPTV/U1W」(エプソンダイレクト仕様)で実現している。なお、写真はチップが見えるようにファンを外して撮影したもの。 |
TV番組の視聴や録画はエプソンダイレクトオリジナルの「Symphovision」(図1)というソフトウェアで行う。TVの視聴はタイムシフト対応で、iEPGによる録画予約も可能だ。録画できるビデオフォーマットはMPEG2とMPEG1。MPEG2の場合、フレームサイズは最大720×480ドット、ビットレートは最大12Mbpsまで設定可能となる。なお、ファイルサイズを節約できる可変ビットレート(VBR)にも対応している。
図1 TVプログラムの視聴・録画ソフト「Symphovision」。タイムシフト再生は映像の一時停止に、蓄積した映像の早送り・巻き戻しに対応する。 |
図2 「録画キャビネット」では、録画したプログラムがひとめでわかるようになっている。 |
また、MX1700HTVではビデオ編集ソフトとして、エプソンダイレクトオリジナルの「Symphomovie」(図3)が付属している。Symphomovieは今まで同社のPCに付属していたDVベースのビデオ編集ソフト「DV Symphomovie」に、MPEG2ビデオクリップの入出力機能を追加したものである。
図3 ビデオ編集ソフト「Symphomovie」。タイムラインという時間の軸に沿ってビデオクリップを配置することでビデオタイトルの作成を行う、タイムラインベースの編集ソフトだ。 |
本体価格は15万円。15インチ液晶モニタ「EDT15AD」とのセットでは19万9800円となる。2つのPCIスロットはモデムカードとTVチューナ・キャプチャカードで使用しているため購入後の拡張性には乏しいものの、液晶モニタとセットで20万円を切る価格設定は大きな魅力だ。コストパフォーマンスを追及しつつもAV関連機能はキッチリ押さえておきたい、という方にお勧めしたい。
EDiCube MX1700HTVの主なスペック | |
製品名 | EDiCube MX1700HTV |
---|---|
CPU | Pentium 4-2.2GHz |
チップセット | Intel 845G |
メモリ(最大) | PC2100 DDR SDRAM 256MB(768) |
ビデオチップ | Intel 845G内蔵 |
HDD | 80GB |
光メディアドライブ | DVD+R/RW(DVD+RW2.4倍速/DVD+R2.4倍速/CD-R12倍速/CD-RW10倍速/CD32倍速/DVD8倍速) |
FDD | オプション(外付け) |
拡張スロット | LowProfile PCI×2(空き0) |
通信 | モデム、LAN |
モニタ | - |
サイズ(W×D×H) | 88×392×304mm |
重量 | 約7.2kg |
OS | Windows XP Home Edition |
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