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Dimension 4500C

Dimension 4500C

2002年11月18日 00時00分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・山崎 敦

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Dimension 4500C

デルコンピュータ

16万5800円

本記事は、アスキー PC Explorer 2002年7月号に掲載されたレビュー記事を、2002年11月18日現在の製品仕様に合わせて再編集したものです。

デルの個人向けデスクトップPCブランド「Dimension」で、現在メインストリームとなっているのが「Dimension 4500C」だ。コンパクトな筺体ながら、FSB533MHzのPentium 4-2.80GHzにも対応するポテンシャルの高さを秘めている。

コンパクトボディに凝縮したハイスペック

筐体
写真1 ケースは、ネジを使わず本体上下のボタンを押すだけで大きく開く構造を取り入れている。拡張カードやドライブ類もネジを使わず樹脂製のマウンタなどを介してシャーシに固定されているので、パーツの交換も簡単に行える。

 日本市場をターゲットに開発されたコンパクトシャーシ採用のDimension 4500Cは、95(W)×356(D)×323(H)mmという、省スペース性を追求した筐体を採用する(写真1)。側面にグレー、前面カバーにはシルバーという2トーンカラーも日本のユーザーに合わせて採用したとのことだ。



マザーボード
写真2 i845Gを採用するオリジナルのSocket 478マザーは、2基のPCIスロットを備えているが、ケースに取り付けると左側のPCIスロットは電源に隠れてしまうため利用できるのは右側の1スロットのみとなる。
ビデオカードオプション
写真3 ビデオ機能はチップセット(i845G)内蔵のものを利用するほか、GeForce4 MX 420を搭載したオリジナルのビデオカード(手前)も選択できる。マルチアクセスカード(奥)を追加すれば56kbpsモデム、PCカードスロット(TypeII×2)、IEEE1349×2のインターフェイスが利用可能になる。

 基本スペックはB.T.O.によってカスタマイズでき、CPUはFSB533MHzのPentium 4-2.80GHz、2.53GHz、2.40GHz、FSB400MHzの同-1.80GHzという4種類から選択できる。チップセットにi845Gを搭載するオリジナルのマザーボード(写真2)は2基のDIMMソケットを装備しており、メインメモリは128MBから最大1GBまで増設可能。いずれもPC2100のDDR SDRAMモジュール(NON-ECCタイプ)となる。
 画面表示はチップセット内蔵のビデオ機能を利用するほか、予算に余裕があればビデオチップにNvidiaの「GeForce4 MX 420」を採用したTV出力端子装備のビデオカード(ビデオメモリはDDR SDRAM64MB)をAGPスロットに搭載することも可能だ(写真3)。主にビジネスアプリを利用するユーザーならi845Gのビデオ機能で十分だろうが、3Dグラフィックスを多用するアプリケーションやゲームを楽しみたいなら、ビデオカードを追加したほうがいいだろう。ちなみに、Pentium 4-2.40GHzとGeForce4 MX 420採用のビデオカードを搭載した評価機での3DMark2001 SEのスコアは4024となった。

 HDDは20/40/80/120GBの容量から選択でき、いずれもUltraATA/100接続の7200rpmタイプとなる。光メディアドライブは24倍速CD-ROM、8倍速DVD-ROM(CD読み込み24倍速)、書き込み24倍速/書き換え10倍速/CD読み込み24倍速のCD-RWドライブ、書き込み24倍速/書き換え10倍速/CD読み込み24倍速/DVD読み込み8倍速のコンボドライブのいずれか1台(いずれもノート用スリムタイプ)を搭載可能だ。ただし、ケース内部にはドライブ類の拡張スペースは用意されておらず、購入後ユーザーが新たに追加することはできないので、最初からなるべく容量の大きなHDDと必要な機能を持った光メディアドライブを選択しておこう。FDDは内蔵せず、USB接続の外付けタイプがオプションで用意されている。



前面 背面
写真4、5 前面のカバーを開けると、ヘッドフォン、USB×2、マルチアクセスカードを追加していればPCカードカードスロットにアクセスできる。光メディアドライブはノートPCなどにも利用されるスリムタイプ。背面のポート類は製品版ではちゃんと色分けされてラベリングされる。PS/2ポート上部にはPOSTコード表示用のLEDを備えており、トラブル時にユーザーサポートに状況を伝える場面で役立つ。

 標準で装備するインターフェイスは、PS/2×2、シリアル、パラレル、マイク、ヘッドフォン、LINE IN/OUT、10BASE-T/100BASE-TX対応のEthernetポートに加え、USB 2.0に対応したUSBポートを前面に2つ、背面に4つ搭載しており、コンパクト筐体ながら外部機器の接続性は申し分ない(写真4、5)。さらに、オプションで用意される「マルチアクセスカード」をPCIスロットに搭載すれば、56kbpsモデム、TypeII×2のPCカードスロット、IEEE1394ポート×2を追加することも可能だ。ただし、ビデオカードとマルチアクセスカードを同時に追加すると拡張スロットはすべて埋まってしまい、これ以上拡張カード類を増設できない点に注意したい。

 Dimension 4500Cの価格は、下表にある評価機(マルチアクセスカード付き)でのスペックでは16万5800円(オンライン特別ディスカウント5000円OFF適用時)となるが、最小構成では7万6800円から購入できる。拡張性や最速CPUにこだわるならDimension 8250を選ばざるを得ないが、ハイスペックをコンパクトにまとめ、省スペース性を追求したいユーザーならDimension 4500Cを選べば間違いない。

Dimension 4500Cの主なスペック
製品名 Dimension 4500C
CPU Pentium 4-2.40GHz
メモリ DDR SDRAM 1GB
ビデオ GeForce4 MX 420
HDD 120GB
光メディアドライブ コンボドライブ(R24倍速/RW10倍速/CD24倍速/DVD8倍速)
通信 モデム&LAN
OS Windows XP Home Edition
モニタ ――
Officeアプリ ――

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