もっとも人気となっているため、各社差別化に必死なのか、次々と規格を大きく超える高速メモリをVRAMとして採用する製品が増えるGeForce4 Ti4200搭載ビデオカード。すでにVRAM 64MBモデルの規定クロックとされる250MHz(DDR 500MHz)を超えるメモリチップを搭載する製品もGainwardやCreativeなどから登場しているが、高速VRAMの搭載には過去に実績のあるSUMAからも同じコンセプトの製品がデビューした。
驚きの3.3nsメモリを搭載するSUMA製GeForce4 Ti4200カード
来週には上位モデルと同一基板採用モデルが?!
「PLATINUM GeForce4 Ti4200SE」と命名された製品は、パッケージ前面で大きくうたわれているように、GeForce4 Ti4200カードとしてはこれまで確認できた最高速である3.5ns品を上回る3.3ns品を搭載。つまり最高で303MHz(DDR 606MHz)動作が可能なわけで、仮にメモリスペックの最高速で動作させたとすると、GeForce4 Ti4400の275MHz(DDR 550MHz)を上回り、GeForce4 Ti4600(325MHz/DDR 650MHz)に迫る速度となってしまう。ちなみにその際のメモリ帯域幅は約9.6GB/秒。
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「PLATINUM GeForce4 Ti4200SE」 | | 搭載するのはHynix製チップ | | おなじみのシースルーパッケージ |
VRAM以外の仕様は標準的で、インターフェイスはD-Sub15ピンとビデオ出力、DVI-I。ユニークなのはSUMAのロゴとあわせてGeForce4のロゴがステッカーとなってパッケージに同梱されている点で、Nvidiaファンなら垂涎モノ?!
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同梱品。Nvidiaテクノロジデモが付属している |
実売価格は2万2800円~2万3980円。入荷しているコムサテライト3号店によると、来週には8層基板とBGAパッケージのメモリを搭載するVRAM 128MBモデルも登場するとのことで、こちらも見逃せない製品となりそうだ。“8層基板&BGAメモリ”は、GeForce4 Ti4400とTi4600カードの仕様であり、SUMAのVRAM 128MBモデルはGeForce4 Ti4200カードとしてはじめて上位モデルと基板レイアウトが同一になる可能性があることになる。果たしてどの程度のクロックをサポートするメモリを搭載するのか、そして上位モデルと同一の基板を搭載するとすれば、それがパフォーマンスに与える影響はいかほどのものなのか。なかなか興味深い存在といえよう。なお同店によると、こちらは2万8000円前後の売価になるとのこと。
玄人志向からは“問題児じゃない版”カード
アイ・オーは最高値更新
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「GF4TI4200S-AGP128C」 |
さらに今週は玄人志向とアイ・オー・データ機器からもGeForce4 Ti4200カードが登場。玄人志向からは以前、VRAMの動作クロックがVRAM 128MB搭載モデルの仕様に達しないという“問題児”が登場していたのだが、今回は「GF4TI4200S-AGP128C」と型番に“S”が追加されてSparkleのOEM品となって、規定どおりの222MHz(444MHz)動作をサポートする4nsが搭載されている。実売価格は2万2780円となっており、VRAM 128MBモデルにしては安価。
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今回はSparkleのOEM品。パッケージにはビデオ出力ケーブルを同梱する。店頭ポップでは「メモリがまともになりました」の記述が |
アイ・オー・データ機器からはVRAM 64MBモデル「GA-GF4200/AGP」が登場。パッケージを見る限りではChaintech製品のOEMであるように見えるが詳細は不明。注目は価格で、実売価格は2万8800円~2万9800円と、2万円台前半が相場となっているVRAM 64MB搭載版GeForce4 Ti4200としては圧倒的に高価。
13日現在の価格情報
価格 | ショップ |
SUMA PLATINUM GeForce4 Ti4200SE |
\22,800 | 高速電脳 |
\23,800 | コムサテライト3号店 |
\23,980 | OVERTOP |
玄人志向 GF4TI4200S-AGP128C |
\22,780 | コムサテライト3号店 |
アイ・オー・データ機器 GA-GF4200/AGP |
\28,800 | コムサテライト3号店 |
\29,799 | ソフマップ1号店 Chicago TSUKUMO eX. |
\29,800 | サトームセンパソコン館 PC isLand |
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