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マイクロソフト、“Microsoft .NET”におけるWebサービスついて説明――「Sun ONEにアドバンテージはない」

2002年03月08日 18時10分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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マイクロソフト(株)は8日、ソフトウェア開発者向けイベント“Microsoft .NET Day 2002”の開催に先立ち、報道関係者向けにプレスラウンドテーブルを行なった。

トム ボタン氏
米マイクロソフト社バイスプレジデントTom Button氏。“Microsoft .NET Day 2002”では基調講演も行なった

.NETに関し説明を行なった米マイクロソフト社バイスプレジデントTom Button(トム・ボタン)氏は、「.NETアプリケーションは、クライアント、サーバー、サービスで構成される。エンドユーザーが、いつでもどこでもどんなデバイスでも利用できるのがポイント。マイクロソフトは、XMLベースのWebサービスがコンピューターの世界にかつてGUIが起こしたものと同じような大変革を起こすとみている。Webサービスのメリットはビジネスの統合。企業が独自のインフラをインテグレーションでき、またさまざまなビジネスの協業がインターネット上で効果的に行なえる」

「Webサービスが登場する以前は、複数アプリケーションの統合は困難だった。例えば、Aという企業に多くの部署がありさまざまなアプリケーションが存在している場合、企業内でシステム統合すること自体難しいし、さらに他企業を吸収合併するとなるとまったく異なるシステムと統合しなければならない。さらにビジネスパートナーである企業Bともシステム連携するとなるとリッチなコミュニケーションサポートが求められる」

「これらの統合を実現するソリューションがXMLベースのWebサービス(XML Webサービス)だ。共通のオープンな業界プロトコルをベースに展開しており、固有のベンダーやプラットフォームに属するものではない。疎結合プログラミングモデルをサポートする。XMLやSOAP、uddiといったテクノロジーを採用している。分散プログラムに対応でき、既存システムを置き換えずに新しいシステムを構築できるのがメリット。よって既存システムと新しいシステムさらにサプライヤーなどビジネスパートナーとの整合性も追求できる。Webサービスの標準化のための組織“Web Services Interoperability Organization(WS-I)”にはマイクロソフトを含め50社以上が参加している」

「マイクロソフトはXML Webサービスをコアとしてさまざまなソリューションを展開する。XML Webサービスに最適化したツールセットが『Visual Studio .NET』だ。また、Visual Studio .NETは、“Trustworthy Computing(信頼できるコンピューティング)”という全社的施策のもとに出来上がった最初の製品でもある。マイクロソフトは今後すべての製品にこの施策を取り入れていく」と語った。

また、昨日米サン・マイクロシステムズ社のScott McNealy(スコット・マクニーリ)会長兼CEOが“Sun ONEと.NETの戦いは、マイクロソフトと人類の戦いだ”と語ったことについては、「Webサービスでサンをリーダーとはみなしていない。WS-Iにも加わってもらえなかった。この先、サン、あるいはSun ONEは大きな競合相手という位置付けにはならない。テクノロジーがない分、口でマイクロソフトを批判しているのだと思うが、Sun ONEにアドバンテージはないとみている。多くのトラブルを抱えた会社の最後のあがきだろう」と一蹴した。

阿多親市氏
“Microsoft .NET Day 2002”のオープニングで挨拶に立ったマイクロソフト代表取締役社長の阿多親市氏。「Visual Studio .NETはすべての開発者におくる究極の開発環境」
Webサービスへの取り組み
マイクロソフトのXML Webサービスへの取り組みを図にしたもの

開発者支援プログラムやサービスも発表

“Microsoft .NET Day 2002”の開催に伴い、.NETに関する日本国内での新たな取り組みも相次いで発表された。

まず開発者向けにVisual Studio .NET製品版対応のトレーニングプログラムを提供すると共に、関連書籍を充実させていくという。Visual Basciなど既存プログラム言語の開発者をVisual Studioの開発者にシフトしたい考えだ。

また、.NET技術を利用する開発者を対象としたコミュニティー活動を支援、開発者コミュニティー“International .NET Association Japan(INETAJ)”にソフトウェアや技術サポートを提供するという。INETAJは、4月15日に設立される.NET開発者コミュニティーの活動支援組織で、.NETに関する技術情報、デモ、サンプルコードなどを共有するウェブサイトや掲示板、メーリングリストなどを提供する。設立に先立ち、アクセスメディアインターナショナル(株)が設立準備室を開設、20日にINETAJのインフォメーションサイトをオープンするという。

さらに、教育機関向けサービスプログラム“Microsoft Developer Network Academic Alliance”を4月1日に提供する。同サービスプログラムは、4年制大学のコンピューターサイエンス系学科や研究室を対象に、IT技術者の育成や、次世代コンピューティング研究開発基盤の整備、技術研究支援などを行なうもの。.NET関連ソフトを提供するほか、教育カリキュラムの設立支援、プログラミングコンテストの開催、学生エバンジェリストの育成なども行なうという。契約費用は学科/研究室単位で年間11万8000円。

各種ツールキットも提供開始された。『Microsoft SQL Server 2000 Web Services Toolkit』、および『Microsoft BizTalk Server 2002 Web Services Toolkit』は、Microsoft .NET Enterprise Serversを基盤としたXML Webサービス構築を支援するアドオンツール。SQL Server 2000 Web Services Toolkitは本日より、BizTalk Server 2002 Web Services Toolkitは4月上旬に提供を開始する。いずれも同社ウェブサイトからダウンロード可能。

さらに、XML WebサービスとOffice XPを連携するためのツール『Microsoft Office XP Web Services Toolkit』も本日提供を開始した。サイトより無償ダウンロードできるほか、CD-ROMでの送付(費用1050円)も受け付けるという。

また、.NETコンポーネントを提供しVisual Studio .NET環境へ統合可能な『Commerce Server 2002』を2002年第2四半期にリリースするとしている。

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