その昔「私の彼は左利き…」という歌が流行したが、今回“完全左利き仕様”という、なんとも珍しい109型キーボード「DFK-901LF」がFILCOブランドのダイヤテックからデビューした。なんといっても、QWERTY配列のキー部分を軸に、方向キーやテンキーが“普通の”キーボードと左右逆に配置されているのがインパクト大。テンキーに至ってはキーの並びさえ左右逆向きになっているのだから恐れ入る。
独特のテンキー配列。見慣れたテンキーとちょうど左右逆転している。ちなみに、InsertやHome、Print Screenなどのキーは場所が移動しただけだ |
ぱっと見たところ使いづらそうなテンキー配列だが、ダイヤテックによれば、左利きの人に実際に使用してもらった結果、この配列の方が使いやすいということになったのだという。右利き社会に慣れてきた左利きの人の場合は慣れるまで時間はかかるが、慣れてしまえばこの配列の方がいいそうだ。“4”“6”に割り当てられている方向キーの向きが入れ替えてあるのも左利きの人に対する配慮とのこと。
QWERTY配列のキー部分はいつもの“FILCOタッチ”メカニカルキーボードだ |
ただこの配列はよく見ると、Excel上で次から次へと場所を移動しながら数値の入力が必要なオペレーターや、使い慣れたテンキーで“移動”を処理したい3Dゲーマーなど、右手をマウスから離さずにテンキーを利用したい人にとってもなかなか魅力的。それだけに“通常のテンキー配列”版が望まれるところで、ダイアテックでも「製品化にあたってそういう話はあった。今後の反響次第では次回からそうするかもしれない」とのこと。新製品として投入するのか、型番そのままでテンキー配列だけ変更するのかは不明なものの、こちらにも期待したいところだ。価格はクレバリー2号店で7980円、コムサテライト3号店で8580円、高速電脳で9800円。
インターフェイスはUSB。キーボード本体の左右にコネクタを1つずつ用意しており、USBハブとしても機能する |