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【オーバークロック研究室】PowerLeap製PL-iP3/Tを使ってTualatinコア版CPUを動作させてみる(前編)

2002年01月15日 22時57分更新

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●BXマザーボードもまだまだ使える

 さて、前述の改造作業で本来のコア電圧を供給できるようになった。これでTualatin対応マザーボードを追走できるはずだが果たしてオーバークロック動作に効果があるだろうか。
 まずはコア電圧1.450Vに調整し前ページで試したFSB設定クロック142MHz(Superπの計算途中でエラーを表示した)で再度Superπを走らせてみる。すると今度は無難に計算を完了し、3D Mark 2001も快調で前回とは比較にならないほど安定している。結果的にメモリのセッティングを詰めた状態では最高155MHzのFSB設定クロックで動作し十分満足できるスピードを示した。この結果からやはりコア電圧の低さが原因でオーバークロック動作についてこられなかったものと断定できた。さらにTualatin対応マザーボードでテストした環境に合わせてFSB設定クロックを157MHzとしベンチマークテストを実行した結果、標準クロックで動作させた比較テストと同様にTualatin対応マザーボードより速い数値をマークしている。

【表3】BH6+PL-iP3/Tにセットしたパラメータ

FSB設定クロック 155MHz 157MHz
CAS Latency 2 3
RAS to CAS Delay 2 2
RAS Precharge Time 2 2

 これらのテスト結果から、買ってきたままのPL-iP3/Tだと標準クロック動作に問題はないもののオーバークロック動作をさせるとなるとPL-iP3/Tの電源回路に改造が必要となる。その点さえクリアすればTualatin対応マザーボードに負けず劣らず、場合によってはそれ以上のパフォーマンスを得られる可能性があると言える。また、本文冒頭で妥協案としてのアイテムと位置づけたが、ここに来て全く違うアイテムのように思えてきた。わざわざBXマザーボードとPL-iP3/Tを新調するのは本末転倒だが、手元にBXマザーボードのシステムがあるのならあえてPL-iP3/Tを導入しTualatinコアのプロセッサを駆るのも決して悪くはないだろう。さらにこちらのレポートではSocket370搭載マザーボードでTualatinコアのCPUを使える新製品(PL-370/T)も登場するとのことでマスマスおもしろくなってきた。レポートを見る限りだがおそらくコア電圧はマザーボードの電源回路に依存すると思われる。従ってPL-iP3/Tのようにコア電圧がネックになる心配がなく非改造でオーバークロック動作が望める可能性が高いからだ(あくまでも推察だが)。なお、次回はPL-iP3/TでCPUをPentiumIII-S 1.13GHzからCeleron-1AGHzに替えて廉価なCeleron-1AGHzがどこまで遊ばせてもらえるCPUなのか、そしてそのパフォーマンスを調べてみる予定である。

ベンチマーク結果

Superπ(104万桁)
3D mark2001

◎注意
メーカーが定めた周波数以上の動作は、CPUやメモリを含めてその他の関連機器を破損したり、寿命を縮める可能性があります。また、各電圧を高く設定する場合においても同様のリスクがあり、それらの結果によるいかなる損害についても、筆者およびAkiba2GO!編集部、製造メーカー、販売店はその責を負いません。オーバークロック設定・改造・BIOSの書き替え等は自己の責任において行って下さい。なお、この記事中の内容は筆者の環境でテストした結果であり、記事中の結果を筆者およびAkiba2GO!編集部が保証するものではありません。この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできませんので、あらかじめご了承ください。

【筆者プロフィール】鈴池 和久氏。オーバークロック歴は1995年登場のTritonチップセットの頃から。マザーボードの回路解析やハンダごてを使ってオーバークロック改造を施すのが得意。1998年出版の「パソコン改造スーパーテクニック」を初めPC改造に関する著書を複数執筆。現在は当ページのオーバークロック研究室コラム記事を執筆中。ハンドル名は「KAZ’」。1957年生まれ大阪府在住。

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