PowerLeapからNorthwood対応Socket423→Socket478変換ゲタ、Tualatin対応のSocket370ゲタ最新バージョンが発売に
2002年08月06日 19時49分更新
先週末にベンダも製品名も対応マザーボードも不明というナゾのゲタがデビューしたのに続き、登場の予告されていたPowerLeap製のNorthwoodコア版Pentium 4対応Socket423→Socket478変換ゲタも店頭に並んだ。
「PL-P4/N」。青くなり、電源コネクタが付いた。同梱のクーラーは従来製品と変わらない |
製品名は「PL-P4/N」。パッケージは従来製品で、Willametteコア版Pentium 4/Celeronのみの対応となる「PL-P4/W」とまったく同じだ。このためショップ側で独自にNorthwoodコア版CPU対応の旨を表記する必要があるが、パッケージに入っているゲタ自体は従来の緑から今回になって青基板を採用したことで、外観にも違いは明白となっている。それにあわせて2ピンの外部電源端子が用意されているのは、おそらくPentium 4用ゲタ第2弾として安定動作を狙ったためだろう。気になるFSB 133MHz(Quad Pumped 533MHz)版Pentium 4対応については、パッケージ裏面にPentium 4-2.53GHzの文字が見える。Socket423時代の製品がシステムバス533MHzを見越して作られているはずはなく、またマザーボード側のオーバークロック設定項目にもよるだろうが、FSBやメモリ、PCIクロック設定さえ正しく設定できれば、Socket423搭載マザーボードをシステムバス533MHz化できる可能性もゼロではないということになるが…。
動作確認済みマザーボードは6日現在Abit「TH7」「BW7」、AOpen「AX4T」、ASUSTeK「P4T」、ECS「P4VXAS」、Gigabyte「GA-8TX-C」にIntelの「D850GB」シリーズなどの名をPowerLeapのウェブサイトでチェックできる。価格はOVERTOPで4980円、コムサテライト3号店で5980円。Pentium 4-1.3GHzなどのセットを20万円程度で購入し、そのままになってしまっているシステムをアップデートする選択肢として、ニッチではあるものの一定の需要は見込めそうだ。
Tualatin対応のSocket370ゲタ「PL-370/T」には“Rev.2.0”が
電圧の任意設定に対応
「PL-370/T Rev.2.0」。電圧&FSB設定ジャンパを持つ。FSBは100/133MHzの2択。パッケージ裏面では対応「PL-Neo/T」の対応CPUも確認できる |
同じくPowerLeapからは非対応Socket370搭載マザーボードでTualatinコア版CPUの利用を可能にするゲタの最新版「PL-370/T Rev.2.0」が登場。同社の“Rev.2.0”製品恒例として、今回もジャンパによる電圧設定が可能になった。範囲は1.30Vと、1.40~1.70Vの範囲を0.05V刻み。PPGA版Celeronを含む、Coppermineまでのコアに対応したSocket370搭載マザーボードすべてをサポートするのは従来製品と同じで、Tualatinコア版のPentiumIII-S/PentiumIII/Celeronを搭載できる。なお今回、新パッケージになって明らかになったところでは、PL-370/T Rev.2.0、そして7月11日の記事で紹介した「PL-Neo/T」はともに、Tualatinコア版CPUしかサポートしていない点が挙げられるので注意したい。またPL-Neo/Tについては今回判明した仕様上の制限もある。両製品の違いは以下のとおりなので、目的に応じてチョイスするといいだろう。価格はOVERTOPで4980円、コムサテライト3号店で5780円。
PL-370/T Rev.2.0 | PL-Neo/T | |
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対応CPU | Tualatinコア版PentiumIII-S/PentiumIII/Celeron | Tualatinコア版Celeron |
対応マザーボード | PPGA版Celeron対応Socket370搭載製品、Coppermineコア版PentiumIII/Celeron対応Socket370搭載製品 | Coppermineコア版PentiumIII/Celeron対応Socket370搭載製品 |
電圧設定 | あり(ジャンパ) | なし(1.55V固定) |