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PowerShot S40/PowerShot S30

PowerShot S40/PowerShot S30

2001年11月05日 21時10分更新

文● アスキーPC Explorer編集部・行正 和義

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豊富な撮影機能を簡単に利用できる優れた操作性

S40/S30の本体
S40が黒っぽい“グラファイトグレー”、S30のボディは明るいシルバー“ラベンダーシルバー”というボディカラー
 本体形状は両機種とも共通で、S40が黒っぽい“グラファイトグレー”、S30は若干パープルっぽいシルバーの“ラベンダーシルバー”というボディカラーが異なるのみだ。本体の高さは58mmと、57mmのIXY DIGITAL 200とほぼ同じ高さだが、横幅は1.3倍、厚みは約2倍になっている。特に厚みの増加が顕著なのは、同社製品としては珍しい前面に設けられたレンズカバーに加え、新型リチウムイオン充電池パック「NB-2L」を採用する点が大きい。7.4V 570mAhのこのバッテリは、IXY DIGITALシリーズが採用する「NB-1L」(3.7V 680mAh)の2倍の厚みがあるものの1.6倍の容量を持つ。また、バッテリスロットと並ぶCFスロットはTypeIIとなり、microdriveにも対応する。



S30
S30のボディは明るいシルバーとなっているほかはS40と基本的に同じだ。カバーをクローズしたときはIXY DIGITALほどフラットではないが、シンプルなフロントビューとなる
 前面レンズカバーをスライドさせると撮影モードで電源ONし、レンズが伸張する。撮影を終えてレンズカバーを閉める動作をすると電源OFF動作となり、レンズが沈胴しきってからカバーを閉じることができる。レンズが伸張している間はロック機構が働き、強くカバーを押してもレンズ鏡胴側面に当たることがないので安心だ。再生モードでの電源ON/OFFや撮影中に再生モードにするときは、背面にあるスライドスイッチを横に押せばいい。



S30の背面
S30の背面。液晶画面は撮影時の情報表示。画面は暗転しているが撮影画像にオーバーラップ表示される。画面中央の3つの四角形はフォーカス位置のインジケータ。
 上面や背面にあるスイッチ類、液晶に表示されるメニューなどの操作系は、PowerShot G2を継承するもので、背面の液晶左にあるボタンでスポット測光、マニュアルフォーカス、露出補正/ホワイトバランス/調光補正/オートブラケットの機能へ簡単にアクセスできるのは同社のデジタルカメラではおなじみの操作だ。



S40の上面
S40の上面。レンズは2段階の沈胴式だ。光学ファインダはレンズの真上にあるためパララックスが少ないのがありがたい。
 本体上部にあるモードダイヤルは、プログラム/絞り優先/シャッター速度優先/フルマニュアルのほか、ポートレートや風景といった5種類のシーンモードのポジションを持つ。  IXY DIGITAL/PowerShotシリーズの中でも目新しいのは背面右上にあるカーソルキーで、横長の円筒形をしたボタンは上下左右のカーソルのほか、押し込むことで決定となる。この種の5WAYボタンの常として、最初はカーソルの決定を押すつもりで下を入力してしまいがちだが、慣れればメニュー項目の選択や決定がスムーズに行える。



バッテリとCFカード装着部
バッテリ(中央右)とCFカード(16MB付属)は本体下部から装着する。付属の充電器(右)はS40/S30本体とほぼ同じ大きさながら、折りたたみ式のプラグを内蔵するものなので、旅行などで電源コードを持ち歩かなくてもいいのはありがたい。
 実際に利用していても、メニュー操作や画像の再生といった操作に待たされる感じはほとんどない。起動からファーストショットまで3秒強という速度は沈胴レンズ搭載のコンパクトデジタルカメラとしては速く、普段から持ち歩いてシャッターチャンスを逃がしたくない人には最適だ。唯一気になったのは、オートブラケットや連写を行った場合はさすがにCFへの書き込み待ちで10秒近くかかる点だ。このCF書き込み中にレンズを閉める動作をしても沈胴動作が始まらず、カメラをカバンやポケットに戻すことができない。わずかな時間とはいえ、先にレンズを沈胴させてCF記録が終了してから電源が切れるようになっていてもよかっただろう。



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