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Pentium 4-1.8GHzベンチマーク

Pentium 4-1.8GHzベンチマーク

2001年07月04日 16時19分更新

文● 鈴木雅暢

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Pentium 4対Athlonの傾向は従来同様
Mobile PentiumIII-Mの性能にも期待

 今回のPentium 4は、クロック更新が100MHzという小幅なものであり、かつバス幅などの仕様変更もなかっただけに、正直Pentium 4対Athlonという意味での興味は正直薄いところだろう。結果もこれまでの傾向をそのまま表しており、ビジネスアプリでは依然としてAthlonが強く、SIMD演算を利用するマルチメディア処理ではクロックで勝るPentium 4がやや有利といったところ。SSE対応アプリケーションに限れば当然ながらPentium 4が強い。
 Pentium 4のネックと言えば、メインメモリに割高なRDRAMを2枚一組で利用せねばならない点だが、「高い」とはいえRDRAMも、128MBモジュール1枚で1万円以下(それでもDDR SDRAMやSDRAMと比較してしまうと高価だが)で入手できるようになってきている。どちらを選ぶかはもはや好みの問題かもしれない。

 一方、興味深いのがPentiumIII-S-1.13GHzの結果だ。2次キャッシュが512KBと増量されたことで、いずれのベンチマークテストでも、軒並みクロック比を上回る数値を叩き出し、クロックでははるかにおよばないPentium 4やAthlonに迫っており、一部のテストではPentium 4を逆転までしている。もともとリテール市場をターゲットにしたものではなくOEM向け供給が中心のいわば“業務用製品”。入手性が劇的に改善されることは期待できそうになく、価格も割高(店頭価格で5万円前後)だが、Socket 370プラットフォームのCPUということで扱いやすさもあり、今後の高クロック品にも期待したくなる。
 また、先日TechXNYで公開されたモバイル向けの新PentiumIII「Mobile Pentium III-M」も、TualatinコアでFSB133MHz、2次キャッシュ512KBと、性能面での仕様は同じだけに、そちらにも大いに期待できそうだ。

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