サポート体制の充実を
大辺社長は記者発表会で「『AFiNA style』の出荷の遅れや、サービス体制の不備で批判を受けた」ことに言及し、『AFiNAシリーズ』などを発表した「昨年9月の発表会以来、大きな発表会を行なわなかった。この間8ヵ月は、製品をきちんと供給するためのインフラ作りと、製品のクオリティーアップに努めてきた」と語った。
大辺創一代表取締役社長 |
現在では、韓国の工場から日本まで2日で輸送する体制を整えており、「発表した製品は今週末から順次店頭に並ぶような生産体制をとっている」とし、逆に在庫については押し込み販売などをすることなく、販売した数だけ出荷するという適切な体制が整備されているとしている。
ソーテック・イー・サービス(株)の田中厚輔氏は、コールセンターの接続率が87.5%と高水準をキープしていること、また4月から品質管理や検査の新体制を敷いていることなど、サポート体制が充実してきたと強調した。
また、修理については横浜市金沢区に建設された総合修理センターが6月下旬から稼動することで、現在平均して6.3日かかっているピックアップから返却までの期間をさらに短縮する。今後は、ウェブを利用したサポートや、24時間体制のコールセンター、iモードから修理状況を参照できるサービスなどを検討しているという。
ビールを飲んでパソコンを当てよう
大辺社長は、サントリー(株)のCMに協力すること、小室哲也氏の“ROJAM(ロジャム)”に出資することも明らかにした。
サントリーとの協力については、6月中旬から8月下旬まで、全国で実施する「ピャクハーッ! と行こうキャンペーン」向けのオリジナルカラーのパソコンを提供する。これは、『PC STATION S273LCD』のディスプレーのフレームを10色にカラーリングしたもの。
“サントリー モルツ”ビールについているシールを24枚集めて応募すれば、抽選で1000名に『モルツPC』があたる。ちなみに、12枚集めて応募すれば同じく1000名に、ソニーのPDA『CLIE』があたる。こちらも10色の専用カラーリング。
小室哲也のプロダクションに出資
さらに同社は、小室哲也氏が香港に設立した総合音楽プロダクション香港ロジャム(Rojam Entertainment Holdings)社に対して、約1億円の出資をすると発表した。ロジャムはコンテンツ配信やさまざまな音楽関連ビジネスを行なう。
パソコンのハードメーカーとコンテンツ配信など、まったく関係がないようにも思えるが、ソーテックでは、将来のブロードバンド化を見据えて、ADSLモデムや無線接続機能を内蔵したモデルなどを開発するという。
“AFiNA note”と佐田真由美をオーバーラップ
そしてソーテックは、マーケティング活動の一環としてエイベックス(株)との共同プロモーションを展開する。
佐田真由美さん。現在23歳。ViViのモデルから歌手に |
5月23日にデビューした歌手“佐田真由美”さんと『AFiNA note』と、両者のイメージをオーバーラップさせる。具体的には、テレビCMや雑誌、イベントなどのプロモーション活動を実施し、媒体への露出量を増やしていく。
ソーテックは目標売り上げなどは明らかにしていないが、同社では機種ごとに月に2万台売れればかなりのヒットだとしている。