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詳細起動画面ショットからハードウェア細部写真まで

【激写!!】Welcome to PS2 Linux!

2001年05月22日 11時11分更新

文● 吉川大郎

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PS2 Linux Kitの起動には、以下のものが必要になる。

  1. PS2 Linux KitのDVD-ROM
  2. メモリーカード
  3. キーボードやマウス、HDDといったデバイス

「HDDがあるのだから、DVD-ROMやメモリーカードは必要ないのでは?」と思うかもしれないが、そうではない。まず、DVD-ROMには“Runtime Environment”と呼ばれる、PCでいうところのBIOSに相当するソフトウェアが含まれており、ブート時に必要になる。また、メモリーカードについても、カーネルが入っているために必要となるのだ。カーネルをメモリーカードに格納しておくことで、さまざまにカスタマイズしたカーネルの差し替えなどを、容易に行なうことができるというわけである。

ブートの順番は以下の通り。

  1. DVD-ROMとメモリーカードを挿入し、電源オン
  2. DVD-ROMからRuntime Envelonmentが起動する
  3. Runtime Envelonmentのメニューで「BOOT」を選択
  4. メモリーカードからカーネルが読み込まれる
  5. HDDから各モジュールが読み込まれる

では、早速画面をご覧いただこう。

Runtime Environment
PCでいうとBIOS的な働きをする「Runtime Environment」。PS2 Linux KitのDVDに収録されており、PS2 Linux起動の際は必ずこの画面が出現する。“Install”は、HDDにシステムをインストールする際に選択。BootはHDDにインストールしたシステムを起動する際に選択。

起動画面1
Runtime Envelonmentで“BOOT”を選択後に出現する画面。rootディレクトリとして、ハードディスクの/dev/hda1を指定していることが判る。“Linux on Memory Card”とあるのは、PS2 Linuxのカーネルがメモリーカードに格納されているためだ。

起動画面2
メモリーカードからカーネルをロード中。

起動画面3
ついに起動した!! “PlayStation 2 device support~”、“PlayStation 2 IDE DMA driver”といったメッセージが見える。

起動画面4
デバイスの処理が一通り終わると、待っていました“Welcome to PS2 Linux”の文字が!

起動画面5
PS2 のデバイスドライバが次々と読み込まれていく

起動画面6
無事出現したログインプロンプト。燦然と輝く(とは言いすぎか?)“PS2 Linux release 1.0beta”の文字が。

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